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「パーミションマーケティング」 セス・ゴーディン著、阪本啓一訳、翔泳社,2000円

「パーミションマーケティング」とは、要するに顧客との信頼関係を重視するマーケティングである。
したがって、突然のテレマーケティングやダイレクトメールのように、土足で相手のうちに踏み込むような真似はしない。
情報の波に埋もれてしまうような、ありきたりの広告も紋切り型のフレーズも必要ない。
単なるクロスセリングでもない。
言ってみれば「One to Oneマーケティング」をさらに進化させたようなものである。
これらは、いわゆるウェブ上だけでもないしウェブ上でも有効に活用できるマーケティングである。

『目次』
1.お金で解決できないマーケティングの危機
2.パーミション・マーケティング−広告が再び力を取り戻す方法−
3.マス広告の進化史
4.さあ、始めよう−市場シェアではなく顧客シェアに全力を注げ−
5.繰り返すことが信用を勝ち取り、「パーミション」がさらに効果的にする
6.パーミションを手に入れるための五段階
7.パーミションらくらく活用術
8.あなたがウェブ・マーケティングについて知っていることはすべて間違っている
9.ウェブにおけるパーミション・マーケティング
10.ケーススタディ
11.パーミション・マーケティングを評価する方法
12.パーミション・マーケティングFAQ

「ハイテク過食症」 デイヴィッド・シェンク著、早川書房、2200円

本のタイトルにしても、装丁にしても、ちょっとおちゃらけているように見えますが、内容はさにあらず。かなりまじめで真摯な内容で、非常に読み応えがあります。

確かに、インターネットの大海原の中には、非常に個人的な趣味のホームページや実にくだらない無意味なものなどが山のようにあります。そんな中から自分にとって有用な情報を取り出すのも、かなり手間がかかったりするわけです。
あるいは、できるだけ多くの人に見てもらおうと、必要以上に誇大な表現や大袈裟な見出しなど、今となっては逆に食傷気味であったりします。
また、一日に何十通も電子メールを受ける人で、その電子メールの中で本当に重要なものはその何分の一かではないでしょうか。
つまり、情報技術が進化したことにより、人が触れることのできる情報量は以前に比べて何倍、何十倍にもなったわけです。そんな環境において「とりあえず」の情報など結局大した役に立たないことの方が多いでしょう。
むしろ、膨大な情報量であるがゆえに本当に重要な情報を取り逃がしているのではないかと心配でもあります。

「情報技術はあくまでも手段だよ」「その情報を材料に判断することが本質なんだよ」「そして情報を有効に使おうとする人間の知恵は結局昔求められていたのと同じことなんだよ」
そんなことが述べられています。
別に情報技術云々に関係なく、今の世の中において非常に示唆の富んだ一冊です。

「バリューチェーン・マネジメント」 ハーバードビジネス・レビューブックス、ダイヤモンド社、2200円

企業価値の焦点は,いまやスピードである。価値創造を実現するためにはバリューチェーンという概念がキーポイントです。このバリューチェーンにしぼったのが本書です。
第1章 価値付加型から価値創造型企業への変革
  リチャード・ノーマン,ラファエル・ラミレス
第2章 「リーン企業体」による価値創造
  ジェームス P.ウォーマック,ダニエル T.ジョーンズ
第3章 モジュール化が生み出すイノベーション
  カーリス Y.ボールドウィン,キムB.クラーク
第4章 クライスラーのアメリカ式「系列」
  ジェフリー H.ディール
第5章 メーカーと小売企業の信頼の関係
  ニールマリア・クマール
第6章 商品特性に合わせたサプライチェーン設計
  マーシャル L.フィッシャー
第7章 ディーラーをパートナーにする方法
  ドナルド V.ファイツ

「パソコン・インターネット 用語の誤用辞典」 本郷隼人,音葉哲著,秀和システム,800円

パソコンやインターネットに関して,普段何気なく使っている言葉には,結構怪しいものがあったりします。ついつい,わからないままになんとなく使っている言葉が,実はかなり恥ずかしい間違いを犯していたりして・・・
また,英語圏で発展してきたIT用語も日本に普及していくうちに,日本でしか通じないものもあったりして・・・
このような誤解や誤用を例にとり,非常に分かりやすく解説してくれているのが本書です。正しい用語を理解し,さらにそのルーツまでも知識として吸収することができれば,鬼に金棒ですね。

「八甲田山死の彷徨」
新田次郎著、新潮文庫400円

以前から、ぜひ読んだ方がよいといわれていた小説というかノンフィクションですが、やっと読みました。

内容は。。。(知っている方も大勢いるとは思いますが)下の書評をみて興味を持った方はぜひ読んでみてください。
とりあえずおすすめです。
プロジェクトマネージメントを考える上でおすすめです。(ちょっと無理がある?まあいいか)

<ある書評から>
日露戦争前夜、厳寒の八甲田山中で過酷な実験的雪中行軍が強行された。2つの隊が競争する形で行われたが、大隊編成の隊は199名の死者を出し、少数精鋭の隊は210キロ11日間にわたる全行程を踏破する。この2隊を対比することにより、リーダーシップとは何か、組織とはなにか、危機管理とは何かということについて、大いに考えさせられる。。。。

「パラドックス系マネージャーがビジネスを変える!」 リチャード・ファースン著,小林薫訳,早川書房,620円

なぜか,ハヤカワ文庫から出ているマネジメント書です。
でも,その中身は非常に興味深く,実に鋭い。SFの類とあなどるなかれ。
基本的にビジネスは「不条理」と「逆説」が実は本音としてただしかったりすることが多い。
多分それは,人間はそういうものだからなんだろう。むしろ,ビジネス上のセオリーと呼ばれているものは,人間として無理があるといったら言い過ぎか。
そうはいっても,教科書どおりのスタイルでマネジメントを展開しようとする人のなんと多いことよ。そしてその多くは失敗している。
そこで,人間心理を逆手に取り,この「逆説」と「不条理」を真正面に受け止めて,その上で組織に新しい風を吹かせるような人材が求められているのではないか。
結局は,ITやメソドロジではなく,人なんですね。

実践バランス・スコアカード 柴山慎一・正岡幸伸・森沢徹・藤中英雄著,日本経済新聞社,2,600円

バランス・スコアカードに関する本はたくさん出されていますが、本書は「読破すればある程度の専門家になれることを念頭に置いて執筆した」というだけあって、かなりわかりやすいものになっています。たとえば、基本概念から実践方法について、リコーなど日本企業4社の導入事例を含めた豊富な内容となっています。また、記述そのものも丁寧で分かりやすいです。
「バランス・スコアカード経営 何を優先したら“勝社”になるか!? 松原 恭司郎著,日刊工業新聞社,1,700円

欧米を席巻するバランス・スコアカードの大きなうねりを冷静に分析し、その真髄と日本への適用 のツボに迫る、バランス・スコアカード経営についての入門書。
「バランス・スコアカード入門 吉川武男著,生産性出版,1,500円

本書は、バランス・スコアカード構築の基本的フレーム・ワーク
 1.ビジョンと戦略の設定
 2.重要成功要因分析による視点の洗い出し
 3.戦略目標の設定と重要成功要因の洗い出し
 4.業績評価指標の設定
 5.ターゲットの設定と戦略プログラムないしアクション・プランの作成
 6.バランス・スコアカードの運用
に沿ったかたちで分かりやすくまとまっています。

チャートがたくさんあるのと、各章ごとに、ここでは全体のどの部分を語っているのかが一目でわかるようになって、わかりやすい工夫がなされているのも特徴です。

「パワープレイ 気づかれずに相手を操る悪魔の心理術内藤 誼人著,ソフトバンクパブリッシング,1,500円

「パワープレイ」とは「フェアプレイ」に対する反義語。
といってしまうと、ちょっとネガティブにとらえられがちですが、ビジネスシーンにおいて、何気ないしぐさや行動で相手に対して少し優位に立てたならば、それに越したことはありません。
その辺のテクニックを解説したのが本書です。

・「4分以内」に最大の自己アピールをせよ
・手っ取り早く親密になりたいなら「病気の話」をすればよい
・「半袖シャツ」を着ると、パワー戦で負けてしまう
・「質問攻め」で、上位に立つ
・「受身表現」をゼロにする
・交渉前には、「好ましい世間話」をしておこう
・「具体的」な数字で迫れ
・わざと「曖昧に」説明してみる
・大きな「動き」で注意を引きつける
・「背筋を伸ばす」ことで強さをアピール
・相手の「イエス」「ノー」を見抜くハンドランゲージ

割と当たり前にやっていることかもしれませんが、意識するとしないのとでは大きく変わってくるような気がします。

「PGP実践活用ガイドWindows版ISBN:4-274-06298-8、株式会社クニリサーチインターナショナル編、オーム社開発局、1998/12、2,000-(税抜)

PGPを利用した暗号化について説明したものです。
この会社がEudora用にローカライズしたPGP5.5.3iJ評価版がEudora Pro試用版といっしょに附属しています。
PGPの技術的なことは一切かかれていませんので、とりあえず暗号化したメールを使いたい人向けの説明書でしょう。

「ビジネス交渉と意思決定」 印南一路著,日本経済新聞社,1700円

「交渉学」の第一人者,印南先生の放つ,たぶん初めての「交渉術」を真正面から取り上げた書。ちょうどよいタイミングで,ダイヤモンドハーバードビジネスレビューにおいても交渉術が取り上げられ,印南先生も論文を寄せられていましたが,その論文は本書がベースですね。
日本人は一般的に優柔不断で,はっきりさせたがらないという悪い癖があります。交渉術の基本は,当事者意識をもち,相手をよく知ろうと努力することから。そのプロセスそのものが交渉であり,最終的には両者にとって納得のできる結果が得られるのですね。
ただ,枝葉末節にこだわったり,テクニックに走りすぎるのも実は問題なのです。本書では「きわどい交渉テクニック」と紹介されていますが,できるならばこのテクニックは使わないに越したことはないですね。

「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」 キングスレイ・ウォード著、新潮社、1500円
ビジネスマンの生涯で遭遇すべきあらゆる局面において、その対応姿勢を父が息子へ、愛情あふれるアドバイスを送る。
・誠実さの代価
・礼儀にまさる攻撃力はない
・読書の価値
・批判は効果的に
・自分の財布の管理も効果的に・・・・などなど

初めて読んだのが学生のとき。それ以来、私の愛読書の一つであります。

「ビジネス難問の解き方 壁を突破する思考(PHP新書 199) 唐津 一著、PHP研究所、680円

「データは実態の一部に過ぎない」「売上よりシェア独占を」「交渉を制するのは次善策しだい」などなど、現状打破のためのヒントの指摘が秀逸です。
昨今流行の問題解決のためのハウツーものではないです。ですが、そこここに語られているエピソードには示唆が富んでいます。ITがもてはやされ、グローバルスタンダードがありがたがれる現代において、今一度しっかりと本質を見据えた議論をしましょう。
・問題は利害の対立から生まれる
・その道のプロほど目的を見失いやすい
・「誰に」「いつ」伝わるかで価値は一変
・現場現物主義こそマーケティングの基本
・平均値では語れない
・情報を捨てる パレートの法則
・マニュアル主義と日本式経営
・日本語の四割は”必要なムダ”
「ビジネスモデル特許」 ヘンリー幸田著、日刊工業新聞社 B&Tブックス,950円

話題のビジネス特許を米国弁護士の筆者がわかりやすく説明していくれます。
まず,「ビジネスモデルとは何だろう?」という方にはお勧めします。
・ビジネスモデル特許とは何か?
・米国ビジネスモデル特許の実態。
・プロ・パテント時代とビジネスモデル特許
・日本企業への影響と対策
・ビジネスモデル特許で設けるための戦略
・ビジネスモデル特許の弱点を探せ

図解でわかるビジネスモデル特許」 BMP研究会、日本能率協会マネジメントセンター,1600円

今世の中にたくさん出回っているビジネスモデル特許関連の本ですが,弁理士さんや弁護士さんが書いた専門的で少しわかりにくいものが多いように思います。この本の特色は,専門家というよりも利用者側の視点で書かれているのが他の本と違うところで評価できます。それでいて,押さえるべきところもしっかり押さえられており,この1冊だけで十分かもしれません。
第1章 ビジネスモデル特許とは何か
第2章 ビジネスモデルを理解しよう
第3章 ビジネスモデル特許の事例
第4章 知的財産権戦略としてのビジネスモデル特許
第5章 戦略ツールとしてのビジネスモデル特許の活用
第6章 特許重視の経営実践とその実務
第7章 ビジネスモデル特許の今後
第8章 ビジネスモデル特許を理解するための特許および特許訴訟の基礎知識

「ビジョナリーカンパニー」 ジェームズ・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス著、日経BP、2000円

基本理念(=ビジョン)とは何か?
基本理念とは、戦略とは違い、たとえ一時的な不利益を招いても企業が守り続けていくべきものである。
3M、アメリカンエキスプレス、GE、HP、IBM、ウォルマート、ディズニー・・・・
時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。そして、昔から神話のようにいわれていることが実はそうでないことがわかってきた。

「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」 ジェームズ・C・コリンズ著、山岡洋一訳、日経BP社、2200円

先著の「ビジョナリーカンパニー」は偉大な企業に飛躍した企業を取り上げ、その要因を分析した。ところが、その後その偉大な企業は、その偉大さを維持できず衰退に向かう者も出てきた。なぜか?偉大さを永続させる企業に不可欠なものは何か?が今回のテーマである。
・野心は会社のために
・だれをバスに乗せるか
・最後には必ず勝つ
・単純明快な戦略
・人ではなく、システムを管理する
・新技術にふりまわされない
・劇的な変化はゆっくり進む

「一橋大学ビジネススクール「知的武装講座」 伊丹 敬之ほか著、プレジデント社、1,600円

一橋大学で経営学修士(MBA)コースを担当する4人の著者による講座。日本企業の経営課題、企業価値を創造する経営戦略、人と組織を活性化させるための戦略的課題、複雑化する金融・為替を理解する、の4テーマで構成。
どこから読んでも、即戦力として活用できそうです。
「人を動かす!話す技術(PHP新書 212) 杉田 敏著,PHP研究所,660円

面接、研修、仕事の依頼、問題解決……私たちは日々誰かを説得し、他人にプレゼンを行っている。
現代では、自己表現 力は「なければ損する」ものである。 実に、起きている時間の60%を費やしているコミュニケーション。その最大かつ最終の目標は、「相手を動かす」ことにある。 では、誤解を生むことなく、期待通りに結果を出すためには、どのように話せばよいのか?

本書では、スパイも学ぶ「説得」の三要素「エトス、パトス、ロゴス」や最もスタンダードなコミュニケーション論として「SMCRE モデル」などを解説。送り手(S)に対する受け手(R)の信頼度を高める方法を探る。
コミュニケーションのプロが伝授する、「自己流」を超えた、効率的で普遍的な説得術。SEとしても実にためになります。
「ピープルウェア」 トム・デマルコ著、日経BP、2800円
「やる気にさせることがプロジェクト成功の鍵」。ということで、プロジェクトにまつわる人間的な要素を「ピープルウェア」と題し、これをいかにうまく使い、問題をいかにうまく収束させていくかという点について、いろいろなエピソードを交えながら解説していきます。

「ビル・ゲイツ未来を語る」 ビル・ゲイツ著、アスキー、1800円
あの、ビルゲイツの考える近未来へのビジョンが語られています。
パソコンから情報ハイウェイへ。情報技術からコンテンツビジネスへ。企業から家庭へ。
筆者に対してさまざまな批判を持つ方々もいるでしょうか、たった一代でここまで功成し遂げた事実は誰も否定できないでしょう。
その彼が語ることだけに非常に興味深いものがあります。

「V字回復の経営」三枝匡著、日本経済新聞社、1600円

三枝さん得意の小説仕立てのビジネスストーリー。日本の企業はどこも改革や変革と叫ばれています。いや、日本国そのものが構造改革を目指して四苦八苦しているのが今の現状でしょう。そんなときに出てきたこの本は。まさにタイムリーです。
書いてあることは、ごくごく当たり前のこと。ポイントは当事者意識とはらを据える事に他ならないのです。でもこれが一番難しいんですよね、現実には。
この本には、企業風土を改革するためのヒントはたくさんちりばめられています。丁寧に、最後にポイント集としてまとめてくれていたりします。
こんなに簡単にいくかよ!こんなにうまくできるならば、もうやってるよ!なんて揶揄する向きもあるかもしれませんが、少なくとも読めば元気の出る本であることは確かだと思います。

「不確実性の経営戦略」 ハーバードビジネス・レビューブックス、ダイヤモンド社、2200円

私のお勧めは,第5章ゲーム理論を活用した戦略形成。基本的に,win−winの関係に持っていけることが最大の利益を生み出すというのは経験的には認識しているはずだげ,どうしても独り占めを目指してしまうさががかなしい。

なお,第2章,第3章はそれぞれ単行本化されベストセラーとなった原論文である。

第1章 不確実時代の戦略と行動
  ヒュー・コートーニー,ジェーン・カークランド,パトリック・ビゲリー
第2章 コア・コンピタンス経営
  ゲーリー・ハメル,C K ブラハラッド
第3章 イノベーションのジレンマ
  ジョセフ L ボウアー,クレイトン M クリステンセン
第4章 変化に確実に対処するタイムペーシング戦略
  キャサリン M アイゼンハート,ショーナ L ブラウン
第5章 ゲーム理論を活用した戦略形成
  アダム M ブランデンバーガー,バリー J ネイルバフ
第6章 組織的学習を促進するシナリオ・プランニング
  アリー P デ・グース
第7章 未知の分野を制覇する仮説のマネジメント
  リタ G マグラス,イアン C マクラミン
第8章 意思決定の質を高める思考法
  ヒレル J アインホーン,ロビン M ホガース

「ブランド・マネジメント」 ハーバードビジネス・レビューブックス、ダイヤモンド社、2200円

ブランドというのは,企業価値に非常に大きな影響を与えるのは認識されているものの,目に見えないだけにその扱いは非常に厄介なものになっています。そのマネジメント施策は,誰から見ても正解というのもない代わりに誰から見ても間違いというのも少ないのではないでしょうか。
そういった「見えざる資産」に敢然と挑戦した論文が並んでいます。
結局は,高いアンテナと広い見識とバランス感覚ということになるのかな。
個人的には,第7章,8章のケーススタディの各論客の評価が非常に興味深かった。

第1章 ブランドポジショニングによる戦略の最適化
  ヴィジェイ・ヴィシュワナス,ジョナサン・マーク
第2章 ナショナルブランドvs.プライベートブランド
  ジョンA.クウェルチ,デイビッド・ハーディング
第3章 ブランド展開のマネジメント
  デイビッドA.アーカー
第4章 マスメディアを使わないブランド戦略
  エーリッヒ・ヨアヒムスターラー,デイビッドA.アーカー
第5章 製品ライン拡張のマネジメント
  ジョンA.クウェルチ,デイビッド・ケニー
第6章 製品ラインの拡張の論理
  デイビッドA.アーカーほか
第7章 【ケーススタディ】ブランドの危機にどう対処するか
  レジナ・ファツィオ・マルカほか
第8章 【ケーススタディ】プレミアムブランドのマーケティング
  レジナ・ファツィオ・マルカほか  

「ブレークスルー思考」 ハーバードビジネス・レビューブックス、ダイヤモンド社、2200円

創造性とイノベーションをが企業価値を生むのはいうまでもない。そのために必要なのがブレークスルー思考。既成概念にとらわれるのではなく,新しい発想,新しい意見がブレークスルーを生むのです。
第1章 イノベーションと起業家精神
  ピーター F.ドラッカー
第2章 組織の創造性を伸ばすマネジメント
  テレサ M.アマピール
第3章 「顧客の観察」から生まれるイノベーション
  ドロシー・レオナルド,ジェフリー F.レイポート
第4章 映画監督に学ぶ創造集団のマネジメント
  アイリーン・モーレイ,アンドリュー・シルバー
第5章 「解釈型」アプローチを経営に生かす
  リチャード K.レスター,マイケル J.ビオーレ,カマル M.マレック
第6章 組織に創造性をどう根づかせるか
  スージー・ウェットローファーほか

「FreeBSD2.2.5Jサーバ構築ガイド」ISBN:4-7973-0555-X、野口修著、ソフトバンク、1998/05/31、3000-

とにかくPC-UNIXでサーバを作りたいときに使える本。自宅に置くサーバとか、イントラのサーバとか、費用をかけずに手持ちのPCで何とかしたいときに使える。専用線を引いたりするならもう少し突っ込んで理解すべきかとも思うが、中級以上のPCユーザーならこれ一冊でとりあえずWebやPROXY、DNSも含めたサーバを立てられる。CD−ROMで表題のFreeBSDも付属する。

『ブレインズ コンピュータに賭けた男たち2』

この本は,ビジネスジャンプに連載中(未だしているかな?)のまんがで,コンピュータの歴史の本です。

 確か第一巻では,バベッジとエイダ,チューニングが登場
 この第二巻では,ツーゼ,ブッシュ,アタナソフが登場します。

 原作 伊藤智義
 漫画 久保田眞二
 出版社 集英社
 値段 700円

 ツーゼは,第2次世界大戦中のドイツ,リレー,真空管でディジタル計算機に挑戦
 ブッシュは,第2次世界大戦のちょっと前に,アメリカで,アナログ計算機
 アタナソフは,同時期に,アメリカで,真空管でディタル計算機に挑戦
です。
 最後のアタナソフは,ENIACがアタナソフからアイデアを盗んだかどうかで,裁判をして勝利をしています。まんがではこの裁判のことも触れてますが,さらりと書いてあるだけです。(ちょっと残念)

「プレゼンテーション成功の秘訣13」 ボブ・ボイラン著、TBSブリタニカ、1300円
機器の使い方、準備の仕方から、話し方、視線、しぐさといった点まで、プレゼンテーションに必要なテクニックを平易に解説しています。
言葉にすると簡単なことなんだけどねえ。わかっちゃいるけど難しいとはまさにこのことです。

「ブロードバンド戦略勝敗の分かれ目」 池田信夫、日本経済新聞社、1600円

そもそもブロードバンドとは?から始まり、ラストワンマイルの攻防、通信と放送の融合、電波行政、メディアコンテンツの今後、NTTについてなど、著者のこれまでの研究と経験を踏まえた分析と洞察力に圧倒されます。雑誌や新聞では絶対にわからない実情、そしてその結果著者はどうなると考えているかなどなど、通信に携わる者としては実に興味深い内容が盛りだくさんです。
「プロジェクト発想法 物・事・人のつくり方(中公新書 1626) 金安 岩男著,中央公論新社,740円

今こそ身の周りの〈ものごと〉をプロジェクトとして明確に捉え、積極 的に行動する意識が求められている。だがプロジェクトを立案し、円滑 に運営し、成果を得るのはきわめて難しい。本書は、プロジェクトのプ ラニング、実践、評価などを具体的に検討しながら、変化の激しい時代 を柔軟にしっかりと生き抜くための実践的な考え方、進め方、生き方を 提案する。
「プロジェクトマネジメント国際資格の取り方 峯本展夫著,生産性出版,1,800円

PMBOKに準拠した実質的なプロジェクトマネジメントの国際標準資格「PMP」。
この資格の意義や学習のコツ、合格のためのつぼなどを解説し、また試験に役立つキーワード集も巻末についています。
まずは、「PMPとはなにか」を知るためには、最適な一冊でしょう。
第1章 PMPとは何か
第2章 PMPになるには
第3章 PMP試験の対策方法 −体験的アドバイス
第4章 PMPの活動
第5章 PMIの新しいPM資格制度と他の国際資格制度

「プロデューサーの仕事」 小島史彦著,JMAM,1500円

今後,ますます構成要素が複雑化していく中,あらゆるビジネスシーンにおいて「プロデューサ」の立場・役割は重要になってくるでしょう。
ところが,この「プロデューサ」として機能できる人はなかなか多くないのが実体です。
そんな「プロデューサ」としてのスキルを培うためのハウツー書。
ただ,ひとことに「プロデューサ」といってもその必要とされるスキルは非常に多岐にわたるわけで,「これさえやれば大丈夫!」的なものはありえません。したがって,本書では考え方のネタをいろんな視点から紹介し,実際に読者がこのネタをもとに自ら考えるという必要があります。

ちょっと冗長な感じもしますが,非常に丁寧にまとめてあります。
いきなり「プロデューサ」の例として「モーセ」が出てくるのには驚きますが。

「プロフェッショナルの条件」 P.F.ドラッカー著,ダイヤモンド社,1800円

ドラッカーを初めて読む人向けに書かれた3部作の内の一つ。自己実現編。
「ポスト資本主義社会」などの既刊からエッセンスを抽出した形で,読みやすい構成となっています。
個人的にはPart4を読むだけでも価値がありました。
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Part4 意思決定のための基礎知識

1章 意思決定の秘訣
 正しい意思決定を導く5つのステップ
 問題は4種類ある
 問題解決の必要条件は何か
 何が正しいかを考える
 決定を行動に移す
 フィードバックの仕組みをつくる
 評価測定のための基準を見出す
 満場一致に注意せよ
 決定は本当に必要か
 勇気をもつ
2章 優れたコミュニケーションとは何か
 4つの原理
 「上から下へ」と「下から上へ」
 目標によるマネジメント
3章 情報と組織
 情報型組織の台頭
 柔軟性と多様性をあわせもつ組織
 自己管理と責任からなるリーダーシップ
4章 仕事としてのリーダーシップ
 カリスマ性はいらない
 リーダーシップの本質
5章 人の強みを生かす
 強み重視の人事
 組織の利点
 上司の強みを生かす
6章 イノベーションの原理と方法
 奇跡は再現できない
 なすべきこと
 なすべきでないこと
 成功するイノベーションの条件
 イノベーターはリスクを冒さない
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「文章・表現200の鉄則」 永山嘉昭編/日経BP社監修、日経BP出版センター、1700円、ISBN4-8227-2003-9
わかりやすい文章の書き方がわかる本。
漢字と仮名との使い分け、助詞の使い方など盛りだくさん。
後半部分のビジュアルな紙面作りは、仕事への応用にGOOD!

「文章をダメにする三つの条件」 宮部修著、丸善ライブラリ,660円

論文やレポートではない,いわゆる普通の「作文」を書くことが実は一番難しいのである。
特に読み手に興味をもって読んでもらえるものにしようとしたら,ある程度トレーニングが必要である。
大学やカルチャースクールで文章を書くことを教える筆者が,どのような文章がダメなのか,どうすればよくなるかといったことを,事例をあげて説明する。

第1章 文章の基本の基本
文章論よりもまず書き慣れること。
禁止事項1:文章の意図のつかめない事実や印象の羅列
禁止事項2:読み手が退屈する理屈攻め
禁止事項3:読み手の興味をひかない一般論

第2章 基本プラスアルファ
スキ間風の吹き抜ける文章
主語を明確にすることなど
作文の効用から自分史へ
はやりのことば,表現について

「粉飾決算・取締役スケープゴート氏の悲しい体験」 菊田良治著、日経BP社、1500円

小説仕立てのビジネスストーリー。
オーナー企業である中堅商社に中途入社したスケープゴート氏。前職が大手金融機関ということで、財務担当として期待されての入社も、オーナー社長の個人的な感情によりその力を発揮できるポジションにつかせてもらえず時間ばかりが過ぎていく。
その間、財務担当の専務の粉飾決算がつづく。
そしてやっと財務担当に就任したときにはすでに取り返しのつかない状況に。
会社の崩壊そして倒産。非常にハードな環境の中でスケープゴート氏は翻弄される。

スケープゴート氏は本当の不運だったんだろうか?
むしろプロとしての仕事は非常に立派であったと思う。
ただ、スケープゴート氏の苦労をよそに、悠々自適の前任の専務の存在は非常に腹立たしい。道義的な問題は別にすれば、専務はほとんど傷まない。
そして一番悲惨なのはオーナー社長。ただ、専務を野放しにしていたのも彼であるので自業自得といえばそれまでだが。
ところで、日本の企業って本当にこんなんだろうか?
ここまで極端でなくても、結構近いものがあるかもしれない。

「米国IT産業 デジタル奇人伝」鎌田博樹著,日本放送出版協会,1500円

勝手な3段階評価
-----------------
実用度 :*
面白度 :***
読み易さ:***
お勧め度:**

ソフトウェアの分野で、非凡な能力と尋常ではないキャリアを持つ人々を、列伝体で紹介する読み物です。

人物紹介の他、全体の半分くらいが著者のソフトウェア産業に対する見識・求められる人材像についての記述にあてられています。(日米比較論的に)
私は賛同する部分が大でしたが、日米比較論調が嫌いな方は、途中で読むのが嫌になるかもしれません。(笑)

読んでいて「いい言葉だな」と思った言葉を一つだけご紹介。

  物が無ければ、何も存在せず
  エネルギーが無ければ、何も起こらず
  情報が無ければ、何も意味をなさない

「エネルギー」の部分を、「人の情熱」と読み替えてもいいと思います。

「平時の指揮官、有事の指揮官」 佐々淳行著、クレスト社、1600円
まず、「海軍次室士官心得」をモチーフに、人を動かすために、リーダーとして何が必要なのかを教えてくれます。それをベースに、
・上司と部下の人間学
・情報伝達とは
・有事の時のリーダーとは
・統率の原理
・こんな上司は失格だ
などなど、非常に示唆に富んだ内容です。

「べんり計算術」 、宮俊一郎著、日本実業出版社、1300円

要領よく加減乗除をする方法。
特殊なケースでの速攻計算術。
早く概算を求めるための工夫。
平均や金利計算の上手な使い方。

などなど、実生活においても使えそうな計算アイデアがたくさん紹介されています。
情報処理技術者試験においても計算問題がたくさん出題されますが、ここで紹介されている計算術は有用だと思います。
さらに、概算が感覚的に早くできるようになると、ビジネスでも大きな武器になることでしょう。

内容は、パズル的な感じで、数字が苦手な方も結構とっつきやすいと思いますよ。

「ポスト資本主義社会」 P.F.ドラッカー著、ダイヤモンド社、2300円
日本だけでなく世界全体で大転換時代を迎えている。
その中、従来の資本主義も構造的に変わらざるを得ない状況である。

従来、資本が担っていたものが知識または知価といったものにとって変わられる時代がすぐそこまでに来ている。「ポスト資本主義」とはすなわち「知本主義」といってもよいのかもしれない。

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