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「会議革命」
斉藤 孝著,PHP研究所,1200円
報告ばかりで形骸化している、目的が不明確、結論の先送りばかり、発言しにくい雰囲気がある、決まったシナリオをなぞるだけ…。本書は、そうした会議の改善策を「十の法則」にして講じるほか、「三つの革命」で独自の会議スタイルを提案する。
「十の法則」では、
・会議ではゴールを生んだかどうかが全て
・アイデアを出す人が 偉い
・結果の出やすいテーマの設定
・必ず何かを決めてから会議を終える
・暗黙知の共有でアイデアを出す方法
などを挙げている。また、ホワイトボードの使い方、机や椅子の配置、話し方、コーヒーブレイクの入れ方といった細かいアドバイスもつけている。
「三つの革命」では、
・ポジショニング
・キーワード・シート
・マッピング・コミュニケーション
を提案している。
ただ・・・・
著者は『声に出して読みたい日本語』シリーズでも有名な方なのですが、本書の内容的にはたいした内容ではありません。ごくごく当たり前のことです。ただ、この当たり前のことができていないのが今の実態と言われればそうかもしれませんが・・・
「会社を変える「日本式」最強の法則 創造的な企業体質への変革」
柴田 昌治著,ダイヤモンド社,1500円
『なぜ会社は変われないのか』『トヨタ式最強の経営』などの著書で知られる柴田昌治さんが新たに放つ一冊。
組織の生産性は、リストラやIT導入だけでは向上しない。その根底にある風土・体質の変革をを成し遂げなければ何も変わらないということ。
本書では、この当たり前のことでありながら、なかなか実際にはクリアできない「風土・体質からくる組織の負の論理」という厄介な問題に着目し、それがいかに生産性を低下させているかを多数の事例とともに浮き彫りにしています。
たとえば、会議を前にした部長が、役員からのどんな質問にも答えられるようにと、部下に何日もかけて不要な資料づくりをさせるようなケースはないでしょうか?
上からの指示で「型にはめてやらせる」従来のスタイルではなく、社員の自発的な変革のエネルギーを統合する、ネットワーク型の変革手法が重要と説いています。
組織はなぜ変われないのか、自分から変革を起こすことは可能か。こうした悩みに本書は非常に有用なヒントを出していると思います。ただ、正解は読者自らが見つけ出すしかないというのは言うまでもないことです。
「かけひきの科学
情報をいかに使うか」 (PHP新書
017) 唐津 一著,PHP研究所,660円
相手の行動をいかに予測し備えるか、切り札となる情報とは何か、情報をどう駆使すれば 目的を達成できるのか、黒を白といいくるめるほどの手管をもつための、かけひきの本質を解明する。
・常に情報を集め、しっかりと状況を把握しておくこと
・仮説立てをし、最悪の事態も予測しておくこと
・データを使い、納得感のある説明を行うこと
端的に言えば、上記3点に尽きるでしょう。そして、今まで日本人が最も下手だったところなのかもしれません。
人の気持ちを考えつつも、このようなかけひきの技術を有効に活用することをもっと考えてみたい、そう思わせる一冊です。
「合従連衡戦略」
横山禎徳・本田桂子著、東洋経済新報社、1800円
企業戦略の選択肢として、買収、提携、M&A、アライアンスといったものがある。ただ、特に日本国内においては経験したことがある人間も少ないため、その戦略の組み立てや交渉などのノウハウといった専門性が乏しい。
本書で、この辺のところをわかりやすく説明している。ただ、たぶんに教科書的であるため、本書の内容を軸にして随時応用を考えていく必要があるのは言うまでもない。
「勝手に使うな!知的所有権のトンデモ話」
稲森謙太郎著、講談社+α新書、740円
一般には理解しにくい「知的所有権」にまつわる問題を、最近の事例紹介を中心に、わかりやすく、かつおもしろおかしく解説した本。たとえば「ナップスター」など、具体的に何がどうイケないことなのかを、法律の条文や裁判の判決、当事者の主張などを引用しながら、著者なりの判断を加えていく。その思考プロセスが「知的」で楽しく気軽に読み進めることができる
特に、特許権や商標権のような権利登録・保護制度がない著作権法や不正競争防止法については、「どこまでが許されて、どこからがイケないのか」の境界線が曖昧で、判断が難しい。それだけに法のスキ間を狙った奇想天外な事例が後を絶たず、いわば傍観者的には格好の法律談義ネタを提供してくれるようである。
「合併人事」三神万里子、細田浩之著、翔泳社、1500円
企業合併は、さまざまな理由で特に最近増えてきていますが、そこに勤務する人にとってもいろいろな意味で大きなインパクトを与えます。特に、日本(というかアジア圏)と米国とでは、合併に関する考え方や人の意識が大きく異なるようで、場合によっては、規模や業種など同じ条件の合併で日本は米国の3倍の時間がかかってしまうらしいのです。
理由は、社員の動揺、それを過剰に意識しすぎる人事部門、労働組合の存在、役員同士のエゴ、などさまざまですが、要するに合議制をよしとする日本とトップダウンで物事が決まっていく米国との違いが顕著にですのでしょうね。まあ、日本だ米国だと一概に捉えるのは危険なので、実際のこれまでの状況をリサーチした結果、そういう傾向があるということなのでしょうが。
・・・てなことが書かれています。
これを読んだから何か急に変わるというわけではないですが、企業合併の渦中において、そのメカニズムを少しでも理解する手がかりにはなると思いますよ。
まあ、企業合併なんでそんなに経験できるものでもないので(と今の段階では思っている)、千載一遇のチャンスとして捉えてみてはどうでしょう?
「勝ち組SE・負け組SE」岩脇一喜著、洋泉社新書051、720円
ここで言われていることは、特に目新しくなく、むしろ昔からずっと言われ続けてきた、いわば当たり前のことなのである。
ITバブルが崩壊しようが、SE大リストラ時代が到来しようが、あるいは転職市場の活性化やキャリア志向が高まろうが、それはもう普遍的なお話なのである。
キーポイントは、「経営センス」「コミュニケーション能力」「文章力」。いわゆる専門バカでは、その活躍できるフィールドは非常に限られてしまうということである。いわば、万能選手、スーパーゼネラリストが目指す方向かもしれない。
「「株」「投資信託」「外貨預金」がわかる基礎の基礎講座」
細野真宏・マネー経済プロジェクトチーム編、講談社、1300円
「経済のニュースが面白いほどよくわかる本」の細野さんの非常にわかりやすいMONEY運用講座。
本当によくわかります。というか、最低でもこういうのを知っておかずに株や投信に手を出すのは危険です。
まず、株とは?投信とは?外貨預金とは?から話が始まるので、理屈もよくわかります。
この本を一通り読み終わると、いっちょう株でもいや投信でも、いやいや外貨預金でもなんてかんがえちゃったりします。
この内容で1300円は安いですね。
「カリスマ」
佐野眞一著、日経BP、1900円
副題「中内功とダイエーの戦後」。戦後の焼け跡から立ち上がった売上高5兆円の一大流通帝国ダイエー。ところがここ最近ダイエー帝国の凋落が著しい。そんなダイエーと中内功の半生を、徹底的な取材を元に書き下ろされた大作。
はっきりいって、いろんな意味で強烈です。
まずノンフィクションとして、書かれていることが実際の取材をもとになまなましくもあり、650ページもの本文も一気に読ませます。
次にダイエー。ダイエーってこんなにすごかったんだ、中内功ってこんなに強烈だったんだと、改めて感じさせられます。
最後に、うまく言えないのですが、企業の目指すべき理想の姿って何だろうということを考えさせられました。「おごれる者は久しからず」なんて一言で片づける気にはなりません。少なくとも中内功さんは、利益追求、流通業の発展のために邁進してきたわけです。
たしかに同族企業という点は否めませんが、逆に人間としては実に正直のような気がします。
つまり、理想に近づけようと努力すればするほどに理想から乖離してしまうというパラドックス。あまり信じたくはないのですが、現実としてはこういうことなのかもしれません。
これはがんばりすぎるなということか、それとも中内功さんに思慮が足りなかったのか、はたまた企業戦略を誤ったのか・・・・いずれにしても、今の私のレベルでは何とも言いようがないというのが正直なところです。
「考える技術・書く技術」
バーバラ・ミント著、ダイヤモンド社、2400円
いわゆる、書くためのテクニックだけでなく、論理的なものの考え方や問題解決型の考え方をからコミュニケーション能力を高めるようなアプローチがなされています。
少し理屈っぽく若干難しい感じはしますが、論文を書く上では非常にためになると思います。
「企業核跳変身」
都村長生著、ダイヤモンド社、2000円
ポスト成熟時代への不安に対し、組織としては物理化学でいうところの「核跳(クオンタムジャンプ)」が必要である。クオンタムジャンプを起こすためには、企業家+育業家であるパルチザンが必要である。
「企業合併」
(文春新書 167) 箭内 昇著、文芸春秋、690円
企業合併の実態とは何か。内外の事例を比較して探っている。八〇年代末に米国で起きたKKR社によるタバコ・食品会社のRJRナビスコの買収から、新日本製鉄の合併まで、歴史的に話題をまいた六つの事例の紹介が中心である。経営史の復習のような印象を受けるが、その中に人間臭いドラマを探ろうとする意図がうかがえる。
著者は、旧日本長期信用銀行の元執行役員である。経営批判をして退職し、『元役員が見た長銀破綻』を書いた。このためか、現在の経営者のあり方に対する批判的な目が行間に浮かぶ。
欧米の企業合併の裏側には、著者が指摘するように経営者たちの野心、欲望が渦巻いている例が少なくない。RJRナビスコ買収劇のくだりで、関係者について「我利我利亡者の集団」と言い切っている。彼らの信奉する「お金が一番。株主が一番」という考え方は今や米国では当たり前であり、その潮流が日本にも押し寄せているというのが著者の認識だ。
しかし必ずしも否定的にとらえているわけではない。「アメリカの買収・合併は常に革新的でエネルギッシュだ。創造的でもあるが破壊的でもあり、人間の叡智と愚かさが同居している」と見る。これに対応して我が国の企業は「防衛、攻撃両面での理念と戦略を固めるべき」と言う。
この課題にこたえられる経営者がどれだけいるだろうか。「現在の大企業のトップには旧人類が多い」というのが著者の答だ。
「
図解企業合併で会社はこうなる」
小島郁夫著、中経出版、1600円
現在の世界の中での、合併・提携・再編などを分析し、今後の企業としてのあるべき方向性を示してくれます。
旧財閥はどうして崩壊しつつあるのか、強者連合の合併がなされる理由はなにか、外資との提携は何を意味するのか、などより最新の状況を踏まえたトピックは非常に興味深いです。
「企業の意思決定のためのやさしい数学」
(講談社+α新書) 山本 隆三著、講談社、840円
日本企業の問題点が、分かりやすく平易な言葉で書かれています。
今話題のコーポレイトガバナンスの日米比較も大変分かりやすく、数学はちょっと難しいところはありますが、数学のところを斜め読みしても、非常に意義のある一冊です。
企業評価、事業評価の入門書としてどうぞ。
「企業変革力」
ジョン・P・コッター著,梅津祐良訳,日経BP社,2000円
リーダーシップ論といえば、コッター。コッターの名著の本書は、多くの含蓄があり、読み返すたびに新たな発見があります。
<大規模な変革を推進するための8段階のプロセス>
1.危機意識を高める
2.変革推進のための連帯チームを築く
3.ビジョンと戦略を生みだす
4.変革のためのビジョンを周知徹底する
5.従業員の自発を促す
6.短期的成果を実現する
7.成果を生かして、さらなる変革を推進する
8.新しい方法を企業文化に定着させる
上記、8つのプロセスをていねいに順序に従って進めなければならない。つまり、どのプロセスも省略してはならないのだ。
そして特に重要なのが、前半の4つのプロセスである。この前半の4つのプロセスがしっかりしていないと、5以降のプロセスは間違いなく失敗に終わるだろう。
「企業を変える衝突の意思決定」
滝谷 敬一郎著、日本経済新聞社、1,600円
なぜ変革の歯車は回らず、人々は行動を起こさないのか。真の改革リーダーはこの乱世を迎えて、なぜ
輩出しないのか。戦略思考に基づく、揺ぎ無い信念を持つ改革者をつくり、行動の輪を広げる「変革の 論理」を説く。
「
プロカウンセラーの聞く技術」
東山紘久著、創元社、1400円
プロカウンセラーである著者が紹介する聞くための技術のノウハウ集。
相手の話をさえぎってまで自己主張したり,勝手な解釈で自分自身誤解していたなんてことがよくある私にとっては非常に示唆にとんだ内容でした。
話を聞いているうちに話しての方で自ずと解決策を発見し納得して帰っていくというくだりは,さすがプロだなあと思います。
普段の生活の何気ない場面でも試してみたいものです。
・聞き上手は話さない
・相づちはタイミング
・他人のことはできない
・情報以外の助言は無効
・聞き上手に上下関係はない
・LISTENせよ,ASKするな
・したくない話ほど前置きが長い
・沈黙や間の効用
「起死回生」
トム・ピーターズ著、TBSブリタニカ、1600円
経営危機を突破する共通のテーマは「破壊」である。
相変わらず、トムさんのお話は過激である。しかしそれが真っ当なだけに痛快でさえある。
・距離は死んだ
・やるんだったら破壊!
・忘れなければ、生きていけない
・ホワイトカラー革命
・すべての価値はプロのサービスから
・・・・・・・
結構ごっつい本(400ページ超)ですが、写真が多いのと文字が大きいので、わりとスーっと読めると思います。読むと、とりあえず元気が出てきます。
「キャッシュフロー経営入門」
中沢恵・池田和明、日経文庫、830円
いまや半ば常識となった「キャッシュフロー経営」。基本的な考え方から実際の応用に関する考え方まで,事例などを織り込みながらわかりやすく解説されています。
専門でない方は,一部ちょっと読みにくく,きついところもあると思いますが,本業として経理や財務を行っているのでなければ,とりあえずこれ1冊を消化しておくことでよいのではないかと思います。
「キャリアショック」
高橋俊介著,東洋経済新報社,1500円
「日本人のキャリアの常識を変える衝撃の書!」と銘打って,個人主導のキャリア開発について解説しています。
具体的には,個人主導のキャリア開発をしていく人の行動パターンや発送原理が,いろいろな事例をもとに説明がなされており,非常にわかりやすく書かれていると思います。
今,いわゆる大企業にいる人が,実はもっともリスキーかもしれないというのが,本書を読んだ感想です。ただ,不安をあおるのではなく,ではどうすればいいのかについて,この本はいくつかヒントを与えてくれます。最終的に判断し,行動するのは自分なんですけどね。
「Q&Aで解くマルチメデイアの著作権入門」
、ISBN:4-569-55970-0、宮下研一、PHP研究所、1998/3、1,300-(税抜)
「著作権」についてわかりやすくとっつきやすく書かれています。著作者の死後50年たったら自由に使えると思っていましたが、こんな単純なものではないのですね。
死後50年は正確には死亡した年の翌年の1月1日から50年ですし、その期間が過ぎても商標として登録されていたり著作人格権を害するようなものは問題になるとか。
法律甘く見たら駄目ですね。
また、学校の先生が新聞記事をコピーしてプリントを作ることは著作権法の例外で侵害にはならないとのこと。
私も教育実習のとき新聞のコピーをしまくっていましたが「著作権法の例外で許されるのだ」などという感覚は全くありませんでした...。
「競争優位の組織設計」
デーヴィッド・A・ナドラー著 マイケル・L・タッシュマン著、春秋社、2700円
多様化、国際化の中で生き残るための組織設計について、ナドラー先生が論じています。
内部の創造性を向上させ、外部の連携戦略を強化するにはどうすればよいかという点で、いろいろ具体例を挙げて説明してくれています。
ただ、米国の例がほとんどで、少々とっつきにくい感じがします。
「巨象も踊る」
ルイス・ガースナー著、日本経済新聞社、2500円
IBMをどのようにして復活させたのか、を本人自らが著した本。
こんなケース、どこにもないわけで、そういう意味では、ものすごい強烈な一冊である。450ページを超える大作だが、一気に読ませます。
単に、IBMの社史やルイス・ガースナー自伝といった読み物ではなく、企業再建のためのノウハウ満載である。その意味では、ビジネスに携わる人全員お勧めです。
2002年末に、日本経済新聞本紙の最終面で、毎日1ヶ月間連載されていた内容は、エッセンスでしかないと思います。
「きれいなパンツをはきなさい
母に学ぶビジネスの知恵」
ロンダ・エイブラムズ著、バベル・ブレス、1800円
今年読んだ本のベスト3に入る一冊。
ビジネスの基本を,「母の教え」ということで優しく分かりやすく説明してくれます。
「野菜を食べなきゃ,デザートは抜きよ」「人を見かけで判断してはいけません」「誤りなさい」「誰のおかげで大きくなったと思っているの」などなど。実に示唆にとんだ内容です。
「クルーグマン教授の経済入門」
ポール・クルーグマン著、主婦の友社、2200円
一言で言うと、これはかなり変わった経済の本です。
まず訳がすごい。いわゆる口語訳というか、よく言えば話し言葉、悪く言えば非常にいいかげんっぽい感じ。でも、その内容は本格的というか、難しいけどおもしろい、実に興味深い内容なのです。
主にアメリカのことについて書いているのですが、数年後確実に日本にも関連してきそうな内容が多く、非常に勉強になります。生産性を上げるための手だては?とか、インフレは悪いことか?とか、失業率が上昇することと景気の関連は?とか、貿易赤字と財政赤字の関連性は?などなど。
エセ評論家が、したり顔で偉そうに能書きを垂れているのを鼻で笑い飛ばすようなそんな内容なのが実に痛快でした。
「経営学」
小倉昌男著,日経BP社、1400円
国というとてつもない大きな力と戦いながら,「宅急便」市場を開拓した,元ヤマト運輸社長の放つ,リアリティ抜群の経営書。
もしも今「宅急便」というものがなかったら,私たちの生活はもっと寂しいものでしょう。例えば物をどこかに送るにしても,高い郵便小包の料金を払わされていることでしょう。今後,インターネット販売などと組み合わせて,物流や料金決済まで範囲を広げて,この「宅急便」市場はさらに広がりを見せていくことと思います。
そんなことを考えながら,この小倉さんケーススタディを読むと,さらに興味をそそられます。
「情熱と対話」。一言でいうならば,まさにこれに尽きるのではないでしょうか。
「経営革命大全
The Guru Guide
」 ジョセフ・ボイエット&ジミー・ボイエット著、金井壽宏監訳
大川修二訳、日本経済新聞社、1900円
ドラッカーやピーターズ、コビー、ポーターなど、マネジメントの大家たちの著書や論文などを1冊に結集したもの。
どの本がどれだけ役に立つか、何を調べるならばどの本にあたればよいかなど、ガイドブック的な利用もできます。
とりあげられているテーマは、「リーダシップ」「組織変革」「モチベーション」など当然のように定番的なものですが、それゆえ似に通読しても、経営全般に関する知識の吸収にはなると思います。ただ、逆に総花的で読みにくい面もあります。
入門書としてあるいはちょっとした疑問に対する辞典として利用するのがよいでしょう。
「経営コンサルタントになる本」
矢矧晴一郎著、JMAM、1600円
経営コンサルタントの基礎知識、コンサルタントになるための必要条件、手順、コンサルティングの実務等、そのポイントを解説。
「経営参謀の発想法」
後正武著、プレジデント社、1500円
タイトルに「経営参謀」とあるが、視点は参謀ではなく経営者そのものである。
ただ、現実的には、経営者自身よりも、その参謀とかコンサルタントとかいう立場の人間が実質的に取り仕切っているような場合も多く、そういった意味で「経営参謀」とあるのだと推測される。
内容は、戦略論からはじまり、組織論、リーダシップ論とオーソドックスな内容である。
随所に織り込まれた事例やエピソードが興味深く、はじめて経営論を学ぶ人にとってはとっつきやすい構成である。
最後に「新しい時代への視点」ということで、今の日本の組織に何が起こっているのか、今後どうしていけばよいのかといった提言がなされており、こちらも非常に興味深い。
「経営創造」
トム・ピーターズ著、TBSブリタニカ、1700円
「経営破壊」につづく第二弾。
WOW!(ワーオ!)と叫びたくなるような、斬新な製品・サービスを開発するためのアイデア210項目。
ばかげたこと、変なこと、燃えること、危険なこと、計算外のこと・・・・これらがキーだ。
「経営の未来」
ジェームス・マーチン著、TBSブリタニカ、2200円
情報システム戦略論で著名の作者が放つ、これからの企業の成功条件とは。
経営におけるコンピュータとの共生(=サイバーコープ)がその条件。すべてのビジネスマンがサイバー思考することが求められるとも。
「経営破壊」
トム・ピーターズ著、TBSブリタニカ、1600円
あらゆるものを廃棄し、破壊することから新しいものが生まれる。
幹部に刃向かう社員、組織を率先して解体する社長、魂以外アウトソーシングする会社。
変革ではない、永久革命だ。
WOW!(ワーオ!)を目指そう。
「経営パワーの危機」
三枝匡著、日本経済新聞社、1600円
小説タッチのストーリー展開で、子会社再建を題材に経営改革の実践的な解説が繰り広げられます。
熱い、若き戦略型リーダーになったつもりで読み進めれば文句無しにおもしろいです。
「経済のニュースが面白いほどわかる本(銀行・郵貯・生命保険編)」
細野真宏著、中経出版、1400円
日本経済編につづく細野先生の送る第二弾。
これも実によく分かる。しかもバリバリ読める構成はさすが。銀行って今こんなだったんだ。郵貯の裏にあるからくりってそうだったんだ。生命保険はこういう考えで入るのがお得なんだ。と,目からうろこの内容が目白押しです。
すべてのビジネスマンにお勧めです。
「経済のニュースが面白いほどわかる本(世界経済編)」
細野真宏著、中経出版、1400円
お待たせしました!の世界経済編です。
これで、外国為替とヘッジファンドがなんとなくわかったような気がします。
まず、これを読んで、ざっくりと大まかな内容をつかんでおいた上で、他の専門的な本を読んでいくのがよいと思います。
「経済のニュースが面白いほどわかる本(日本経済編)」
細野真宏著、中経出版、1400円
これは画期的な本である。
できれば中学高校のときこういう本にめぐりあえていたら、その後の進路も変わったかも知れない。つまり、それぐらいわかりやすく、またわかった気にさせてくれる内容である。
要するに、「こんなことぐらい知っているだろう」的に日々新聞やニュースなどで語られているさまざまな経済ニュースであるが、その「こんなことぐらい」のところを丁寧に解説してくれているのである。とすると、今までなんだったんだろう。何かわかったような振りをしているだけだったのかもしれない。
世界経済編が楽しみである。
「決断の法則
」、ゲーリー・クライン著、トッパン、2600円
意思決定とは何か?人はどのようにして意思決定するのか?
文章がこなれていない部分もあり、少々読みにくいところもありますが、いままで常識と思っていたことを覆すような、興味深い意思決定理論が展開されます。
結局、意思決定するのは人間なのだから、理屈では言い表せないようなこと(たとえば直感)などで、実は意思決定されたりするということ。
たとえば、何かを決めるときに、いくつかの案を候補としてあげて、いろんな観点からの比較を行い、比較表を作ったり、得点の重み付けをして定量化してみたりしながら意思決定を行うのが常識であるようなこともいわれますが、結局これらはほかの人に対する説明用の作業とか理論武装にしか過ぎず、意思決定の本質ではない。
経験と直感で得た答えは、意外と正しいことが多い。
そんなところを理論化しようとアプローチしているのが、この本の新しいところだろう。
「コーチングの思考技術」 ハーバードビジネスレビューブックス,ダイヤモンド社,2200円
比較的新しい概念である「コーチング」。非常に有効な考え方ではあるのですが、今ひとつよくわかりません。本書で少しでも概要をつかむことができればと思うのですが、もう少し時間がかかりそうです。ちなみに本書の第2章メジャーリーグ流コーチングは非常に興味深いです。
第1章 プロフェッショナル組織のメンター養成講座
ハーミニア・イバーラ
第2章 メジャー・リーグ流コーチング
デイビッド G.ボールドウィン
第3章 有能な人材の「悪癖」を取り除く法
ジェームズ・ウォルドループ、ティモシー・バトラー
第4章 キャリア・デザインで優れた人材を活かす
ジェームズ・ウォルドループ、ティモシー・バトラー
第5章 共感のリーダーシップで部下の力を引き出す
ロバート・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ
第6章 EQとリーダー能力
ダニエル・ゴールドマン
第7章 EQとリーダシップ・スタイル
ダニエル・ゴールドマン
第8章 エンパワーメントの幻想と矛盾
クリス・アージリス
「コーポレート・ガバナンス」
ハーバードビジネスレビューブックス,ダイヤモンド社,2400円
今回のメインテーマは「取締役会」と「CEO」。
会社にとって「取締役会」をいかに意味のあるものにしていくか。その運営方法から考え方まで,いろいろと検討すべきものが多い。ポイントは社外取締役の位置付けか。特に米国では,社外取締役の比率が高いわけで,非常に重要なポイントである。日本でも近いうちにそういう構成になっていく方向ではないか。
あとは「CEO」の取締役会でのふるまい。退いた後の対処などなど。
各章の論旨は結局は同じところに収斂していっているようにも思います。
第1章 取締役会をどう改革するか
第2章 取締役会のエンパワーメント
第3章 企業戦略監査:取締役会の新しい手法
第4章 ガーバンド・コーポレーション
第5章 取締役会の業績評価
第6章 だれがCEOを決めるのか
第7章 コーポレート・ガバナンスの政治的アプローチ
第8章 CEOと取締役会のバランスをどうとるか
「コーポレート・ガバナンス」
田村達也著,中公新書,680円
2002年2月刊行の本であるが、ちょっとずれたような印象が否めない
例えば、一般的に日本のバブル経済やその後のいわゆる「失われた十年」をコーポレイト・ガバナンスの視点から解析するというのが狙いなのかもしれないが、バブル期の狂乱的な投機はどうして歯止めがかからなかったのかまた、その後に発覚した証券会社の不祥事やいわゆるノンバンクの倒産はなぜ起こったのか、日本はバブル後の十年間をどうして失ってしまったのか、
そうした点を考えると、この本が指摘したかったことはなんだったのか、よくわからなくなってしまう。
結局、結果論なのか?
「コーポレート・ガバナンス入門」
深尾光洋均著、ちくま新書[194]、660円
「コーポレートガバナンスとは何か」について、ストレートに解答してくれてはいません。ただ本書全体を読了すると、「こういうのがコーポレートガバナンスということか」とぼんやりとイメージできるようになった気がします。
まず、「株式会社とは何だ?」について解説されます。
その後、日米英独仏5カ国の株式会社制度(議決権や証券取引、買収ルールなど)について比較されます。
そして、「会社の財産は誰のものか?」ということが解説されています。
最後に、日本型株式会社が今後どのようになっていくかをシミュレーションしています。
「株式会社」というものをきちんと理解する意味で、非常に有用な本です。
「コア・コンピタンス経営」
G・ハメル、C.K.プラハラード著、日本経済新聞社、2000円
自社ならではの製品・サービス。自社がもっとも得意とする分野の製品・サービス。自社が将来にわたってもっとも重要だと考えている製品・サービス。
これらをコア・コンピタンス(企業の中核的な力)と呼ぶ。
まず、自社のコア・コンピタンスは何か?を見極める。そしてそれを伸ばすための手だてを考える。これが、21世紀の大競争時代を勝ち抜く戦略となる。
「高校生のための経済学入門」
小塩隆士著,ちくま新書,700円
高校生のための・・・というタイトルに惑わされてはいけません。これは、大人が読んでも十分役に立つ一冊です。
というよりも、常識を知らなさ過ぎる大人、知っているふりをしていて実は本質を分かっていない大人には、ぜひ読んでほしい。
基本的なことが順序良く、わかりやすく書いてあります。また、ところどころに筆者の主張も入っており、自分自身の考えと比較しながら読んでみるとさらに興味が増すでしょう。
日々、新聞を読みながら、なんとなく釈然としなかったことも、この一冊でずいぶんわかってくるような気がします。特に、「市場のメカニズム」「なぜ政府が必要なのか」「税金と財政の関係」などなど。知っていて当然と思われることが、実は分かっていなかったということに気づかされました。
お勧めです。
「交渉の戦略スキル」
ハーバードビジネス・レビューブックス、ダイヤモンド社、2200円
ビジネスのさまざまなシーンで交渉ごとは発生します。それをうまくまとめるかこじらせるかでビジネスそのものもうまくいったりいかなかったりです。
ここでは、交渉戦略スキルに関する論文を集めて、それぞれ交渉ごとが持つメカニズムを解説しています。
特徴としては、ケーススタディ(2章と6章)が非常に興味深いです。
第1章 「対立」をマネジメントする
ウォレン H.シュミット、ロバート・タンネンバウム
第2章 チーム内の対立にどう対処するか
スージー・ウェットローファー 他
第3章 積年の抗争を解消する二つのアプローチ
ロバート R.ブレイク、ジェイン S.ムートン
第4章 手強い顧客とわたりあう交渉術
トーマス C.カイザー
第5章 交渉力のナレッジ・シェアリング
ダニー・アーテル
第6章 コンサルタントとクライアントが衝突したとき
アイダレーネ F.ケスナー、サリー・ファウラー 他
第7章 紛争を法廷に持ち込ませない五つの方法
ジョン R.アリソン
第8章 ADRがなぜ成功し、失敗するのか
トッド B.カーバー、アルバート A.ボンドラ
「顧客サービス戦略」
ハーバードビジネスレビューブックス,ダイヤモンド社,2200円
顧客ロイヤリティは従業員ロイヤリティと両輪として,企業の発展に大きく寄与している。さらに言えば,この2つの要素は相互に関連しており,相乗効果でアップもしダウンもする。顧客サービスを考える上で,この点ははずせない。
第1章 サービスの高収益モデルの作り方
第2章 顧客ロイヤリティと従業員ロイヤリティによる良循環経営
第3章 100%の顧客満足度を届けるマネジメント
第4章 サービスのZD運動 既存顧客は新規顧客よりも儲かる
第5章 逃げた顧客をもう一度「儲かる顧客」に変える方法
第6章 従業員−顧客−株主の満足を連動させるプロフィットモデル
第7章 クレームを顧客獲得のチャンスに導く技術
第8章 ハイクオリティサービスを低コストで提供する方法
「国際会計基準」
白鳥栄一著、日経BP、1800円
商法、証券取引法、法人税法というトライアングル体制が諸悪の根元となっている。
経済活動のありのままを素直に表現し、債権者や投資家に適切に情報を開示するというごくごく当たり前のことができていない、日本の従来の会計基準に警鐘を発し、近い将来全世界のグローバルスタンダードとなるであろう「国際会計基準」への適応を方向づけすべきであると主張している。
書いてある内容は少々難しいが、国際会計基準とは何か?今の日本の会計基準とどこが違うのか?といったことが分かりやすく解説してあります。
「ここから会社は変わり始めた」
柴田昌治著、日本経済新聞社、1500円
大ベストセラー「なぜ会社は変われないのか」「なんとか会社を変えてやろう」につづく第三弾。
風土改革のスタート、ネットワークを広げる、場作り、プロセスのデザイン・・・・
ケーススタディ的に説明がなされます。
読むだけでも非常にためになりますが、それぞれのパートをテーマに実際に議論をしてみるのもいいように思います。
社員教育のテキストにもなりうるでしょう。
「9つの性格」
鈴木秀子著、PHP、1500円
「人間には9つの性格タイプがあり、すべての人はそのうちの一つをもって生まれてくる」というエニアグラムの考え方をもとに、それぞれのタイプを解説。
まず、自分がどのような人間かを再認識するきっかけを与えてくれる。また、他人との付き合いで、相手の人がどのタイプかを見極め、それぞれのタイプと自分のタイプであればどのような対応をすればもっともうまくいくかといったことのヒントにもなる。
ちなみに私の自己診断では、タイプ3か7である。
「コトラー新・マーケティング原論」
フィリップ・コトラー/ディパック・ジェイン/スヴィート・マイアシンシー著,有賀 裕子訳,翔泳社,2,500円
ニューエコノミーのもと、マーケティングはいかなる役割を果たすべきか。着想を広げ、 思考を深めることで、「二十一世紀、マーケティングはどうあるべきか」という問いに答えるフレーム
ワークを構築する。
フィリップ・コトラー待望の最新作がハーバードシリーズにて刊行!! 今マーケットで起きていることの本質と、マーケティングのあるべき姿を簡潔な文章と、明快な論旨で
マーケティングの神様、フィリップ・コトラーがまとめた。「デジタル時代のマーケティング」をメイ ンテーマに据えたという点で、従来のコトラーの著作と大きく異なる記念すべき一冊。全編をとおして
、マーケティング戦略と企業戦略を絶えず刷新していくことの重要性がひしひしと伝わってくる。オー ルド・エコノミー時代の発想から抜け切れていないマーケターにとって耳の痛い指摘や、戦略論の定説
への反論(「サプライヤーの数は減らした方がよい」など)も見られるが、決して「批判のための批判 」ではなく、建設的な問題提起となっている。顧客の力が強くなっていること、顧客経験を重視した発
想が重要になっていることなどをロジック中心で押している。また、セブンイレブン・ジャパン、良品 計画、セガ、ソニーなど日本企業の事例も登場するため、日本の読者にも親近感が増すと思われる。
「コトラーの戦略的マーケティング」
フィリップ・コトラー著,木村達也訳,ダイヤモンド社、2200円
世界の大企業に大きな影響を与えてきたコトラーの経営幹部向けマーケティングセミナーのエッセンスを公開。
グローバリゼーションとインターネットがもたらす新たな機会のための最新の戦略と戦術を示す。
いわゆる教科書的でなく,より実践的な視点で書かれており,書いてある事項ひとつひとつが説得力をもった実に示唆に富んだマーケティング書だと思いました。
特に,常識として信じられていることが実は違うということで,それを具体的にまた新しい時代に促した形で,戦略と戦術について説いています。
第I部 戦略的マーケティング
第1章 世界一流のマーケティングによる高収益ビジネスの構築
第2章 価値を創造し,伝達するためのマーケティング
第3章 市場機会の発見とバリュー・オファーの創造
第4章 バリュー・プロポジションの創造とブランド・エクイティの構築
第II部
第5章 マーケティング情報の開発と利用
第6章 マーケティング・ミックスの策定
第7章 顧客の獲得・維持・育成
第8章 顧客価値の創造と伝達
第III部
第9章 より効果的なマーケティングのためのプランニング
第10章 マーケティング成果の評価とコントロール
第IV部
第11章 電子マーケティング時代への適応
「コネクションズ」
リー・スプロ−ル、サラ・キースラー著、アスキー、2980円
コンピュータネットワークは組織をどう変えるか?
組織と情報に関わるすべての人たちへ、近未来の具体策を提言する。
電子メール、電子会議、在宅勤務などがもたらす仕事と組織の変革を考察する。
「コの業界のオキテ!!」
藤原博文著、技術評論社、1280円
合理を旨とすべきコンピュータ業界にまかり通る摩訶不思議な不合理の数々・・・
果たして、こんなことで健全な産業といえるのか!?
噴飯モノの事実に、すでに関わってしまっている「業界人」も、これから関わろうとしている一般人も驚愕すること請け合いの珍記録集。
・・・という書評ですが、個人的にはちょっとシニカルに捉え過ぎ、批判し過ぎという感もなくもない。
「これで中小企業の「情報共有化」は成功する」
近藤昇・永瀬知洋著,オーエス出版社、1300円
「だから中小企業のIT化は失敗する」につづく第二弾。
今回は,とにかくメールをうまく使うことを提案。中小企業にはいきなり高価なシステム化投資をするのではなく,メールから初めてみようということ。
単にメールといってもあなどれない。うまくつかえば,情報化共有の醸成はできるわけで。最終的にはナレッジマネジメントまでいけるという説明。
まあ,ビジネスマナーな部分もあるわけですが,メールの運用において基本的に注意すべきことがたくさん網羅されているので,忘れがちな基本改めて確認するのもいいですね。
「コミュニケーション戦略スキル」 ハーバードビジネスレビューブックス,ダイヤモンド社,2200円
古くて新しいテーマ「コミュニケーション」。主に企業などの組織でいかにうまくコミュニケーションをとり、本来の業務に役立てていくかといった観点でさまざまなアプローチが論じられています。
第1章 「聞き上手」になる方法
ラルフ G.ニコルス、レオナルドA.スティーブンス
第2章 会議をうまく運営し生産性を上げる方法
アントニー・ジェイ
第3章 創造的解決策を得るためのマネージャの役割
ジョージ M.プリンス
第4章 プライベート情報網のつくり方
フェルナンド・バートロメ
第5章 気くばりコミュニケーションの意外な落とし穴
クリス・アージリス
第6章 マネージャの隠されたメッセージを読み取る法
マイケル B.マッカスキー
第7章 最前線社員とコミュニケーションをはかる法
T.J.ラーキン、サンダー・ラーキン
第8章 成功するマネジメント・チーム六つの戦術
キャサリン M.アイゼンハート、ジーン L.カワジー、L.J.ブルジョア3世
「これまでのビジネスのやり方は終わりだ
(THE CLUETRAIN MANIFESTO)
」 リック・レバイン,クリストファー・ロック,ドク・サールズ,デビッド・ワインバーガー著、倉骨彰訳,日本経済新聞社、1600円
webから生まれた「クルートレイン宣言」(THE CLUETRAIN
MANIFESTO)をベースに展開する,「あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則」。
例えば,,
・市場とは対話の積み重ねである。
・市場を構成しているのは,顧客層の統計的区分ではなく,人間だ。
・人間同士の会話には,人間的な響きがある。人は自分の肉声で会話をかわす。
・顧客の関心を引こうとする企業は,ポジショニングを明確にすべきだ。市場が実際に関心を持っていることにかかわることが最適だ。
・企業は,空々しく,慇懃で,傲慢な話し方をすることで,周囲に壁を築き,市場を遠ざけている。
・われわれは,企業を動かしている社員でもある。われわれは,自分の肉声で顧客と直接話をしたい。マニュアルに書かれた決り文句を繰り返すのではなく。
・われわれは企業の内側にも外側にもいる。企業の内側のと外側を仕切っている境界線は,ベルリンの壁のようにも見えるが,単なる厄介物に過ぎない。壁は壊れつつある。われわれにはそれが分かっている。われわれは壁の内と外から,壁を突き崩すのだ。
・伝統的な企業にとって,ネットワーク化された会話は混乱したものに思えるかもしれない。しかし,われわれは企業より速い速度で組織化している。われわれには,より優れたツールがある。より新しいアイデアがある。この変化を鈍らせる規則などもない。
・われわれは覚醒し,互いにリンクしつつある。われわれは状況を見守るが,待つ気はない。
冒頭の95の法則から,以降7章の論文で構成される。
中でも第1章の「インターネット黙示録」は秀逸。現在の市場の課題とインターネット技術活用を,表面的でなく一歩踏み込んだ考察がなされ,どのように考えるのがよいかというガイドを示している。
一方,後の論文は若干読むのにきついかなと思う。
これは,まだ日本のインターネット技術活用の文化がそこまで到達していないがために,現実感が乏しいというのもかなり影響が大きいと思った。
第1章 インターネット黙示録
第2章 心から望むもの
第3章 対話は高くつかない
第4章 市場は対話だ
第5章 ハイパーリンクされた組織
第6章 EZな答え
第7章 ポスト黙示録
「コンサルタントの秘密」
ワインバーグ著、共立出版、2500円
...「人と人とのコミニケーションの有効性をどう保持するか」と言った観点で
述べられています。また具体的なコミニケーション事例が豊富でした。
「コンサルタントは付加価値で勝負する」
都村長生、高橋俊介著、東洋経済新報社、1500円
百戦錬磨のプロのコンサルタント2人の、戦略コンサルタントの付加価値と育成法についての本音のやり取りが対話形式でそのまま収録されています。要はぶっちゃけたけた話、世間もコンサルタント本人も誤解しているところが多い。その結果、コンサルタントの価値を誤った認識として根づかせてしまっているところがあるということだ。
・コンサルティングとは何か
・コンサルタントのスキルとは何か
・コンサルタントの資質とは何か
・クライアントデベロプメントのさまざまな形態
・クライアントマネジメントの考え方
・ファームをどう運営するか
・プロフェッショナリズムの核心
・コンサルタントの育成をどうするか
・コンサルタントのキャリアパス
・コンサルタントの賢い使い方
・こんなコンサルタントはいらない
「コンサルティングマインド」
野口吉昭著、PHP研究所、1800円
「自分概念」の再構築と企業経営における新しい価値創造力を今時代が求めている。
企業変革を起こすためには、優れた武器をそれを使いこなす技、そして心が必要だ。
それを網羅的に表現したものが、コンサルティングマインドということになる。
最近読んだ本の中で、最も私の考えに影響を与えたものの一つがこの本。
「こんな経営手法はいらない」
日経ビジネス編、日経BP、1400円
新しい経営手法を導入したのに、効果があがっていない企業が実に多い。なぜか?多くは次の2点に集約される。
・新しい経営手法を安易に導入する
・社員に新しい経営手法を取り入れろと命令して、それでおわってしまう
所詮経営手法なんて手段のひとつでしかなく、結局オペレーションを行うのは人間なわけで、よく考えればうまくいくかいかないかわかりそうなものをうまくいかないということは、結局よく考えていないのではということになります。
本書で槍玉に挙げられている経営手法は次のとおり。
「サプライチェーン」「ISO」「人材採用・育成」「賃金制度」「e組織」「アフターサービス」
数々の失敗談の中にかならず教訓があります。同じ轍を踏まないために、今一度目的とねらいをはっきりさせ、陥りやすいわなをしっかりと自覚しておきたいものです。
「コンピュータ悪のマニュアル2 スタンダードハッキングマニュアル」
ISBN:4-88718-504-9、backrs & All networkers著、データハウス、1998/10、2,300-(税抜)
1の方も以前読んだことがあったので、とりあえず買ってみました。
複数の筆者で分担しながら書いているので、読みやすいところと読みにくいところがあります。
内容については、特に驚くべきことは書かれていませんが、それでも、Webページに書きこんだ内容で、警察につかまった人の話など、けっこう参考にできるところがあります。
「コンピュータ技術者の人間力
育成講座(1)動かないコンピュータ物語とSEの生き方
」 出版社:北宋社、、日本経済新聞社、定価:2000円(本体1905円+税95円)ページ数:205頁
ヒューマンスキルがSEにとっては重要であるとよく言われていますが、ユーザーの目線で考えようという言葉を元に、「問題をいかに解決するか」という姿勢が大切だということが記述されています。
特に、エラー(例外)ケースをどれだけ考えることができるかで、システムの善し悪しが決まるとも言っています。
目次は
1 システムに業務を合わせるか、業務にシステムを合わせるか
2 「オペレーションミスか、プログラムバグか」それが問題だ
3 動かないコンピュータにならないためのSEの姿勢などなど
特に ”「オペレーションミスか、プログラムバグか」それが問題だ”では
POSで販売管理システムを導入したユーザー事例が載っていますが、赤黒伝票の問題や仕入入力忘れ等よくある問題が記述されていて、身につまされます
^^;;;
『コンピュータの引っ越し
〜パソコンLAN再構築の150日
』 AGF(味の素ゼネラルフーヅ)インフォメーション・ロジスティックス部/編、日経BP出版センター,¥1500
ドキュメンタリー・タッチで非常に面白く書かれています。
多少の脚色があるかも知れないとはいえ具体的で切実で実に面白く、勉強になりました。
特に、問題の解決方法等なかなかリアルで面白いです。
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