本館:関連コーナー:た行
「大丈夫か あなたの会社のIT投資」
大和田崇 大槻繁 著,NTT出版,1900円
第1章 間違いだらけのIT投資
第2章 システム・コストの分析手法
第3章 IT投資と企業価値の密接な関係
第4章 評価手法のIT投資への応用
第5章 より精度の高い評価のために
第6章 IT投資の未来
IT導入について,財務的にちゃんと考えるためにはどのようなアプローチが適切かということを,非常にわかりやすく,また実践的な視点で書かれています。「まずは目的を明確にし,なおかつ定量的にITの投資効果を評価しましょう」という主張が全般に流れており,総花的で散漫になりそうな題材を,それぞれうまく収斂させていると思います。
第1章の間違いだらけのIT投資 で取り上げている,IT投資における七つの誤解 はなかなかです。こんな勘違いをしている人はいまだにたくさんいます。
・IT投資をしない企業は取り残される?
・システムの機能が同じならコストは低いほうがよい?
・ソフトウェアの開発は労働集約的なのでどのように開発して もコストは変わらない?
・一度システム構築を行った実績のあるシステム会社であれば 安心だ?
・開発期間はシステム会社を急がせれば短縮できる?
・価格が高いシステムは信頼性も高い?
・最新の技術を採用しなければすぐ時代遅れになる?
第2章では,ディスカウントキャッシュフローの考え方や,おなじみのFP法,COCOMOについて簡単に解説してあります。これも分かりやすくてイイです。
以降,企業経営とIT投資の関連や,将来のIT投資の考え方などが続き,これらもなかなかうなずかされるものがあります。
専門家には物足りないでしょうが,逆に入門編としては格好の題材です。というか,すべての企業のIT担当者に読んで欲しいですね。
「TCO経営革新」
内山悟志・遠藤玄声著、生産性出版、1500円
情報化に関するすべてのコスト(TCO:Total Cost of Ownership)を削減するのではなく最適化すべきだというのがこの本の主張。
確かに、企業として必要な情報化投資はすべきであり、それにまつわる初期費用からランニングコストも発生はやむを得ない、ただそのコストをいかに意味のある効果的なものにしていくかが、このテーマなのである。
企業として、まず何に重きをおくのか、そしてそのために必要なものと必要でないものは何かといった、ビジョンとそれに関する分析がなければ正しい判断はできない。
情報化投資の削減というのは非常にたいへんなものなのかもしれません。
「TOCクリティカルチェーン革命」
稲垣公夫著、日本能率協会マネジメントセンター、1800円
これはTOC(Theory Of Constraints:制約条件理論)という生産管理関係の新しい生産改善理論をもとに、TOC理論提唱の親玉であるゴールドラット博士が新しく編み出したプロジェクト管理手法が紹介されています。
基本的な、考え方はPERTに基づいているのですが、それにTOCの考え方を応用して、より実践的な内容になっています。
(1)各工程での安全余裕期間(バッファー)は工程から切り離して最後と 工程の合流前にもってくることで、期間短縮が実現できる
なぜなら、
・安全余裕期間は、集約する事で短縮できる
・安全余裕期間は人がたくさんからめばからむほど増えてくる。
・プロジェクト遅れは後工程に伝搬するが、早く終わったのは当該工程で 吸収され伝搬しない(早く終えると評価してもらえない上に、次にネッ
クになる)結果的に安全余裕期間は食い尽くされ、時には遅れる。
・安全余裕期間は、結果的に着手待ちに費やされるため、意味を成さなく なる(これは、追いつめられるまで仕事をしないという意味でを学生症
候群と名づけられています)
(2)クリティカルパスを考えるときはリソースの競合調整が必要。(この 時の新しいパスをクリティカルチェーンと呼ぶそうです)
(3)実際の計画立案ではプロジェクト間のリソース競合の調整が必要。
だいたいこんな話が書いてあるのですが、私としては非常に面白い考え方だと思いました。
システム開発プロジェクトにも適用できると思うのですが、みなさんもぜひ読んでみて下さい。
「だから中小企業のIT化は失敗する」
近藤昇著,オーエス出版社,1500円
中小企業でIT導入がなぜうまくいかないのか,どこに問題があるのか。またうまく導入するためのコツは?
といったことが,わかりやすく順を追って説明なされています。
ただ,問題→解決方法 という形で展開されていないので,内容に共感できても具体的な解決策はどうすればいいんだろうととまどうかもしれません。
ただ,できるだけコストをかけずに,より有効にITを使っていくという工夫がいたるところ説明されているので,読んでいても非常に勉強になります。
・中小には中小のやり方がある
・自社の強みと弱みを把握せよ
・システムの前に人ありき
・業務改革とIT化は表裏一体
・IT化はトップダウンで率先垂範
・アウトソーシングは当たり前
・外部ブレインを活用しよう
・IT業者も十人十色
・オーダーメイドにこだわるな
「チーズはどこへ消えた?」
スペンサー・ジョンソン著,扶桑社,880円
2匹のねずみと2人の小人が「迷路」に住み「チーズ」を探します。
「チーズ」とは・・・・私たちが人生で求めるもの。例えば,仕事・家族・財産・健康・精神的安定などなど
「迷路」とは・・・・チーズを追い求める場所。例えば,会社・地域社会・家庭などなど。
この一見シンプルな物語のなかに,「状況の急激な変化にいかに対応すべきか」
といった深い内容がこめられています。
ボリュームも少なく非常に読みやすいと思います。
また,880円と求めやすい価格ですが,価格以上の価値はあるでしょう。
「知識ゼロからのITビジネス」
ハーシーIT研究室編著,KKベストセラーズ,1200円
主にeビジネスやネットベンチャーを起そうとしている人,あらたにECなどのフレームワークを従来の業務に取り入れようとしている人を主なターゲットにしています。したがって,インターネットの技術をいかにうまく活用するかとか,ホームページをうまく立ち上げるにはどうすればよいかとか,アウトソーシングの活用の仕方はどうか。。。といった内容の話が書かれています。
どちらかというと,コンサルタントがeビジネスについて何も知らない人に説明するといった趣旨ではないでしょうか。
したがって,きれいにかかれているが,泥臭いところは意図的かどうかわかりませんが,ほとんど触れられてません。
ステップ7の「IT化における注意点」なんて,もっと誌面を割いて説明して方がいいのになと思いました。
また,ちょっと厳しい見方かもしれませんが,「知識ゼロ」と初心者向けにタイトルを打っていますが,いきなり初心者がこの本を見ても,ちょっと細かすぎて途中で投げ出してしまうではないかと思いました。
ただ,それぞれの単元が2ページないしは4ページで読みやすい構成です。また巻末についている用語集もなかなか親切な表現だと思いました。
それから,アウトソーシングやホームページ作成に関する費用の相場のようなものが表で掲載されていましたが,実際にそういう担当者はこのような具体的な情報はうれしいでしょうね。
あと,各ステップ(章)の最後にあるコラムは,結構いいものがありました(とはいえ,もうひとつパンチが欲しいですが)。
「
スーパーSEがすすめる知のモデリング」板倉稔、橋本恵二著、日科技連、1700円
事務処理は、歴史と人間力学の結果として存在する知の集合体である。この一部は、形式知としてマニュアルなどに表れているが、大部分は人の頭の中に案も朽ちとして存在している。
事務を改善することもそれをコンピュータに教えることも、暗黙知を引き出し、すべての知を設計図、つまりモデルとして書き出すことに始まる。前者は、人間系の色彩が強く、後者は論理の色が強い。
システム上流工程を企画設計する人、もしくはシステム利用者で事務処理改善を行っていくような方々が読むと非常に参考になるようなことが書いてあると思います。
「チェンジ・ザ・ルール!
なぜ、出せるはずの利益がでないのか」エリヤフ・ゴールドラット著,三木本亮訳、ダイヤモンド社,1600円
「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」に続く、ゴールドラット博士の第三弾。
在庫削減を目的にERPを導入したのだけど、むしろ在庫は増え、収益を圧迫する結果になってしまっている。
なんでだ?と問いかけるクライアント企業に、ERPベンダは何ができるのか?
そもそも、ERPベンダってクライアントのためにERPシステムを提案し導入したはずである。クライアント企業にとってERP導入の目的は、収益の改善にあったはずだ。その目的を遂げることができないということは、ERPベンダにとっては導入成功といえるはずがない。
システムのインストール作業などの納品作業は完全にうまくいった。なのに成功ではないとはなぜか?
「どう活用するかは、クライアントであるあなた方の使い方次第です」といって逃げるか?
短期的にはそれでもいいかも。でも、長い目で見てそのERPベンダの評価はどのようなものになるか?もっと積極的に考えるならば、同業他社と同じことををしていて、将来生き残れるか?
・・・この辺を考えると自ずと答えは出てくる。でも、その解を求めるには、さまざまな障壁がある。その過程での疑念、抵抗、危機、葛藤。
この小説風ビジネス書にはいくつかのきっかけが含まれている。
「情報システムを導入しただけでは利益につながらない!なぜなら、何もルールが変わっていないからだ!!」
すべての経営者と、すべてのSerと、すべての企業情報システム関係者はすぐに読むべし!!
「チェンジモンスター
なぜ改革は挫折してしまうのか」 ジーニー・ダック著,ボストンコンサルティンググループ訳、東洋経済新報社,2,200円
「チェンジ・モンスター」とは、「変革をかきまわす怪物」のこと。
著者によると、あらゆる大変革に共通するプロセスがあるという。そのプロセスとは、「停滞」「準備」「実行」「決着」「結実」という5つの段階で、「チェンジカーブ」(企業変革カーブ)と呼ぶ。この大変革のプロセスにおいて、様々な人の問題が発生する。
その変革の成否は、いかにしてこの「チェンジ・モンスター」を退治するか、にかかっているということなのだ。
本書では、架空の事例をベースに、具体事例を通じて、変革の中で目覚め、企業内を跋扈する「チェンジ・モンスター」を退治するためのポイントを提示している。いわゆるビジネス風で軽く読み進めることができるのも特徴である。
結局は変革のどの段階においても、変革を主導するリーダーの力量、つまり変革を管理する能力が重要であるということになるのかもしれない。そして、その能力の根幹にあるのは、変革に関わる人々とのコミュニケーション力、決してあきらめない強靭な精神力ということになる。
実は本書は、とある方に進められて(本をいただいて)読み始めたものである。
私が一番印象に残ったのは、準備段階における「あせり」への戒めである。せっかちなのか、どうも準備にあまり時間をかけたくない傾向がある。それよりも、とりあえずはじめてみて、走りながら考えようと思うのである。いわゆる「just
do it!」であるが、これが大きな落とし穴になるということを学んだのである。時間をかければよいというものではないが、必要な検討プロセスを省いてよいというものでもない。これは今後の大きな教訓である。
「超SEの問題解決技法」
、末松千尋著、日経BP社、1995、1600円
SEが解決を求められる問題は非常に多岐にわたっています。これに効率的/効果的に相対するためにシステムマインドの発揮とフレームワークによる検討が重要であると述べています。
ここでいうシステムとは、いわゆるコンピュータや情報技術だけでなく人間系も含めたカラクリまたはメカニズムを意味します。例えば事務処理システムたか経営システムとか。システムマインドとはこれら様々な問題を論理的に考える思考をいいます。
このシステムマインドに基づいて問題を分析する際に用いるのがフレームワークです。フレームワークとは、ある事象の全体像をわかりやすく図表にしたもので、「木を見て森を見ず」に陥らないためにイメージするものです。割と汎用的なフレームワークもあれば、一つの事象に特化したフレームワークを都度構築して考える場合もあります。このフレームワークをいかに早く的確に問題に当てはめられるかが、問題解決のスピードの鍵となります。
本書では、いくつかのフレームワークの例をあげその考え方を説明しています。またそのフレームワークを自ら構築できる、システムマインドのもったSEを超SEと位置づけ、今後に要求される人材像を簡単に説明しています。
特に、AE受験者またはシステムに携わって5年目くらいまでの人に読んで欲しい本です。企業内の情報システム部のメンバとしての心構えや様々な問題に対するアプローチの仕方などのヒントになると思います。
むろんそれ以外の方でも読めばかなり得るところはあると思います。
「「超競争」時代の企業戦略-情報技術を活用した創発経営-」ISBN:4-88990-074-8、野村総合研究所編、野村総合研究所、1997/03/14、1700-
情報技術の活用こそが企業経営に重要だ、と説くおなじみのパターンのビジネス書だが、事例が豊富。イントラネットによる経営の変革・スピードアップの重要性については、二年も前の本なのでいまさらの感もあるが、活用方法の基本姿勢は参考になる。
一昨年に受けた昇進試験の課題図書がこれで、ずいぶん楽させてもらった思い出の本。
日経コミュニケーション別冊
「通信サービス利用ガイドブック1998」、日経BP社、9500円
・国内通信サービス
・インターネット
・移動通信
・国際通信サービス
それぞれのの各社サービスについて細かく解説しています。
またここ1年の通信業界の動きについても概要がまとめられています。
ただ、動きの早い業界だけに情報の陳腐化がすぐに発生しています。
これも、97年11月刊ですが、既に情報の古いところは散見されます。
これらを補う意味で、専用のホームページで最新情報をアップデートして提供されています。書籍購入者(=会員)はそのホームページより会員限定のデータ照会サービスを受けることができます。
通信事業者は必携の本ですが、ネットワークスペシャリスト受験者にも非常に有効な参考書といえます。ちょっと高いのが気になりますが、ビジネスに利用できるという名目で会社で買うのも一つの手ですね。
『通信自由化〜10年の歩みと展望』
情報通信総合研究所、¥2000
記載内容は旧聞のものばかりですが、通信自由化がなされてから現在までの、主に通信規制関連の歴史を一冊の本にまとめた本が欲しかったので、重宝してます。
「通信新時代の海図」
小尾敏夫著、日経BP、1500円
1996年2月に制定された、米国の新通信法が及ぼす世界各国の通信事業者への影響は非常に大きいものがある。
海図がなく、先行きの天候さえも読めないままに乗り出さなければならない世界の通信会社は今後何を指標に経営舵取りをおこなっていくべきなのだろうか?
「通信崩壊」
藤井耕一著、草思社、1500円
景気を浮揚させると言われた「構造改革」のせいで、通信業界は滅ぼされつつある! 大量の失業者と莫大な赤字を生む構造を創り出したのは誰=か。構造改革を語る上で必読の書。
−なんていう風に紹介されていますが、私はお勧めしません。
お勧めしない理由は、「旧電電公社と郵政省の感覚に凝り固まった発想」に終始していて、読んでいて気分が悪くなるからです。
さらに、孫正義と竹中平蔵(および稲盛和夫)に対する個人攻撃も読むに耐えません。
・自分の考えとは違うものに対して、感覚的なものだけで否定しまくり
・グローバル化や業種間の関係性の状況変化について、ほとんんど言及できていない
・昔はよかったというノスタルジックに浸りすぎ?
はっきり言います。
通信は崩壊なんかしません!
「ディズニー7つの法則」
(日経BP、トム・コネラン著、1400円)
究極の顧客サービスを実行するディズニーの成功の秘訣を、わかりやすく著しています。ディズニーフリークもそうでない方にも、非常に興味深く読めると思います。
顧客満足、スタッフの意識づけ、評価、プロジェクト管理、個々の動機づけなど、示唆に富んだ内容です。
最近行っていませんが、久しぶりにディズニーランドに行きたくなりました。
かつてはアトラクションにたくさん乗ることばかりに目が行っていましたが、次に行った時は新たな発見ができそうな気がします。
余談ですが、
私が始めてTDLに行ったとき見た「エレクトリカルパレード」にて、数万個にもおよぶ電球が1つも切れていないことに驚いた記憶があります。
「ディジタル・エコノミー
米国商務省リポート」米国商務省著、室田泰弘訳、東洋経済新報社、1800円
米国商務省が1997年7月に発表したリポートの訳本。
「電子商取引の世界化構想」の一環で、いろいろな事例を引きながら電子商取引(EC)の将来ビジョンを描いている。
言ってみれば、電子商取引の「経済白書」のようなものだろうか。
第一部は「ディジタル革命の幕開け」ということで、いろいろなシーンでの電子商取引の姿と今後の課題について言及している。
第二部は「IT革命の経済的インパクトとケーススタディ」ということで、、企業間の電子商取引や無形財のデジタル配送、有形財の小売に関するケーススタディを豊富に挙げて具体的な説明を行っている。
インターネットをベースとした電子商取引は、ある一つの国に閉じたものではなく全世界通じたものである。ゆえに、本書で記述されている事項もその波及範囲は米国国内に限定されるわけではない。特に、常にデファクトスタンダードの先頭を走る米国の姿は、何年か先の日本国内の日常的な姿であることが多く、その意味で本書に記述された内容は非常に興味深い。
「デジタル・エコノミーII
米国商務省リポート」米国商務省著、室田泰弘訳、東洋経済新報社、1700円
「ディジタル・エコノミー」につづき、米国商務省が1998年に発表したリポートの訳本。
前書同様、いやさらに現実味のある話としてIT革命の進捗状況を、ふんだんに具体例を交えて解説してくれています。
「ディジタル・エコノミー2000
米国商務省リポート」米国商務省著、室田泰弘訳、東洋経済新報社、1800円
「デジタル・エコノミー」「デジタル・エコノミーII」につづく2000年版の米国商務省の白書。
今回は前回比べ,すでにIT革命による新時代が動き始めたという前提で,これまで原書のタイトルには「emerging(湧き上がる)」という枕詞がついていたが,今回からはずされている。
内容的には,第I部「新次元IT革命のインパクト」とうことで,商務省レポートの本文となっています。いわゆる総論的な,現時点での動きと今後の展開が記されています。
第II部「IT社会の基本法則」と題して,編訳者の解説です。この部の前半のパートはわかりやすくまとめられており,ここだけでも読む価値はあります。後半で,これま同様IT企業のケーススタディーがあげられています。やはり歴史の浅い企業はなかなか厳しい状況ですね。ただ,この辺の情報もすぐに陳腐化してしまうかもしれませんが。
「ディジタル・エコノミー
米国商務省リポート 2002/03」 米国商務省著、室田 泰弘編訳、東洋経済新報社、1,800円
卓抜した経済・産業のマクロ分析で世界経済がニュー・エコノミーに突入しつつあることを論証し、根拠なき「ITバブル論」の迷妄を暴く。編訳者による解説と主要15社のケーススタディも収載。
一生懸命、米国IT経済は盛り返してきていると繰り返し主張しています。
ただ確かに、9.11のテロの影響は思ったほど大きくなく、逆に回復基調を示す数字も見えます。
ただ、これだけで、やっぱりアメリカ経済は強いと言い切るにはまだ早いような気もします。
「「ディベート力」の鍛え方
詭弁を見破り、論破する技術」 北岡
俊明著,PHP研究所,1,200円
石原慎太郎、辻元清美、田中真紀子ら有名人のディベートを徹底検証し、その成功と失敗 の法則を解明。詭弁を見破り、論争に勝つための「ディベート力」養成のノウハウと技術を紹介する。
この本は、ある意味非常に危険なものだと思いました。
というのも、この本でディベートのすごさと、ディベート思考の重要さというものの一片が理解できるのではないかと思います。
とはいえ、生半可に使うと大怪我をするのではないかと思うのです。具体的に言うと、いわゆる人の感情の機微とか、心のバランスとかいった、なかなか言葉に表せないものがまったく無視されてしまうような恐れがあるのです。
実際には、そういう言葉に表せないものを含めた人とのコミュニケーションというものが、長い目で見たときに成功に導くはずだと思うのです。
違うかなあ。
ただ、そんな中でも「ディベート」とはどういうものか、どういう効果があるのかを知らなければならないと思いますけどね。
「
よくわかるデータウェアハウス」データウェアハウス研究会著、日本実業出版社、1600円
一時のブームに比べると下火となった「データ」ウェアハウス」という言葉。
しかし、IT革命と叫ばれている昨今、このデータウェアハウスの充実は不可欠であり、かつIT革命そのものの影響を受けデータウェアハウスも進化していかなければならないのです。
そういった状況を踏まえ、データウェアハウスの意義を改めて基礎から確認し、データウェアハウスの要素技術の解説、データウェアハウス構築の留意点、事例を踏まえたデータウェアハウス活用のノウハウ、今後のデータウェアハウスの進むべき道などなど、見開き2ページと豊富な図表でわかりやすく紹介してくれます。
データウェアハウスをもう一度基本から勉強したい人、そもそもデータウェアハウスとは何ぞやと言う方への入門編に、企業の情報システム部およびマーケティング部の新人教育の教科書に・・・・お勧めします。
「テクノロジー・パワード・リーダーシップ」
グロービス著、ダイヤモンド社、1600円
マネージャの立場、ビジネスの視点からIT(情報技術)を捉え、自ら実践するためのITの有効利用を探る。
そして、新しい組織と仕事の仕方、そこの至る道を描く。
マネージャ/リーダとしての4つの役割を定義する。
・闘将 −前線に立ってリード。自らエースとして行動。
・導将 −メンバーの力と意欲を育てながらチーム全体の成果をあげていく。
・鳴将 −呼びかけることでビジョンと戦略への共鳴を起こし、大きな仕事を成し遂げる。
・開将 −来るべき時代を見据え、方向性、戦略、ビジョンを打ち出す。
「デジタル・キャッシュ」
伊藤穣一、中村隆夫著、ダイヤモンド社、1600円
Eコマース時代の新貨幣論。
技術よりも、デジタルなお金に人間がなじめるか?ということがもっとも大事なことのように思います。もちろんセキュリティなどの技術は大事ですけどね。
「デジタル・マネー」
ダニエル・C・リンチ、レスリー・ルンドキスト共著、新紀元社、¥2800
この本は技術的な解説はほとんどないが、世の中の動きと企業や政府の動きの関連
が豊富に記述されていて面白い。よく読み返しています。
「データサイエンス入門」
杉浦司著,日本実業出版社,1600円
名ばかりIT革命ではなく,実際に使えるITとするには,データサイエンスを理解して情報を扱えるようになればよい。さらに,一歩先を読むためにデータをうまく活用していけば,自ずと道は開ける。
まさにそのような人ための入門書である。
あまりなじみのない人はとっつきにくいところもあるかもしれないが,本書の最初から順を追って読んで理解していけば,徐々にその輪郭が分かってくるだろう。
企業の業務において,データの分析というのは実は切っても切れない関係にあるはず。関係ないと言い切れる人は,実は面倒くさくて適当に山勘で対応している人も多かったりして。
そんな人にもお勧め。ぜひお試しあれ。
「日経文庫 データベース入門」、ISBN:4532107792、中村 史朗、日本経済新聞社、830
ひとつひとつの話は、それほど詳しく書いていないのですが、全体の話をまんべんなく書いているように感じました。
仕事で、来年開発を予定しているデータベースのことを考えていたので読んでみたのですが、それほど詳しい知識のない私にとっては、たいへん勉強になりました。
少しは知識あるけど、データベースにはそれほど詳しくない人向け?
「手にとるように通信ネットワークがわかる本」
NTTグループ・ネットワーク研究会編著、かんき出版、1700円
・21世紀のネットワークはどうなるのか?
・インターネットで何が変わるのか?
・衛星通信のしくみは?
・ISDNはどうなるのか?
・携帯電話やPHSのしくみは?
などなど、図解と平易な解説で初心者にも分かりやすく解説してくれます。
「電子商取引のセキュリティ技術
−決済プロトコル実用システム構築に向けて−」
日経BP社、15,000円
・電子商取引と決済のセキュリティ
・インターネット上の取引への脅威の全貌
・セキュリティ確保の仕組み
・決済プロトコル
・各種実験にみるセキュリティのケーススタディ
・セキュリティ・システム構築と評価
・セキュリティ技術と制度面の課題
上記各ポイントにおいて、最新の技術動向や法的整備を踏まえて概説。
ただし、1998年6月刊行といういことで、すでに陳腐化の波が。
「電脳犯罪対策虎之巻」
紀藤正樹著、KKベストセラーズ、1400円
いわゆるインターネットの世界で起こりがちな犯罪について、現役の弁護士である著者
が豊富な事例をもとにわかりやすく解説。
わいせつ、名誉毀損とプライバシー、詐欺とマルチ商法、ハッカーとウィルス、賭博・公序良俗違反・著作権侵害、通信販売といった、電脳社会におけるいろいろな落とし穴に対し、現法で何が犯罪で何が犯罪でないか、また過去の判例はどうかといったことを説明している。
最後に、「サイバースペース7つのルール」を提言しています。
・サイバースペースの危険を知る。
・自分の身は自分で守る。
・表現することの自覚をする。
・自分がされたら嫌なことを、他人にしない。
・世界基準で考える。
・他人のことを表現するときは特に気をつける。
・戦う姿勢を忘れない。
でも、これって別にサイバースペースでなく現実社会でも当てはまると思うのだが・・・
「トップダウンの経営」
関根次郎著、日本経済新聞社、1700円
オープン化、スピード化、フラット化。
守旧派スタッフ依存からの脱却、トップ復権なくして改革は実現しない。組織・人事刷新による根本的な意識変革からリーダーの育て方まで、辛口の提言で具体策を示す。
「トヨタ式最強の経営」
柴田昌治,金田秀治著,日本経済新聞社,1400円
「なぜ会社は変われないのか」の柴田さんが,今度はトヨタの経営手法を分析してくれました。
「まずはやってみる」「仲間をつくる」「」どうしたら勝てるか考える」「仕事は自分で作る」「なぜを5回繰り返す」「事実に基づく」「相手の話をよく聴く」「相談する」「激励する」・・・
ごくごく当たり前のことなんですがねえ。当たり前のことをするのが実は一番難しかったりして。
まあ,よく取ればよく見えるし,悪くとれば悪く見える・・・というのはあるのではないかと思いますが,でもトヨタとトヨタに携わる人々には見習うべきところが多いのは事実でしょう。
「TRIZ入門
−思考の法則性を使ったモノづくりの考え方−」畑村洋太郎ほか著、日刊工業新聞社、2000円
TRIZ(トゥリーズ)は"Theory of Inventive Problem Solving"を意味するロシア語の頭文字です.ロシア人G.S.Altshullerの考案したこの方法の基本は,設計問題を物質(物体)とそれをとりまく場の形でモデル化し,物理的矛盾を克服することで解決案のヒントを与える「知識ベース」技術です.具体的な設計問題の解決の他,特許への活用や技術者の触発効果が期待できます.
参考:http://www.sun-inet.or.jp/~igata/index.html
基本的にはモノ作りの理論ですが、システムエンジニアリングや情報工学分野への応用
が可能ではないかと思います。「対立する問題に対してそれらを超越した解決策を追求する」なんて、妙に血が騒ぎます。
なお、TRIZ自体はあくまでもモノ作りのための考え方のようです。
システム企画工程の応用は今後のいいテーマではないかと思っています。
あと、モノ作りということでリソースをいかに抑えるかが前提にあるようです。
たとえば、CPUやメモリ、DISKが安くなったからふんだんに使うことを許容するようなソフトウェアを作って解決を図るというのは、TRIZでは否ということになりそうです。
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