別館:か行
「会社勤めをしながら3年間で作家になる方法」 野村 正樹著,青春出版社,1,300円

憧れの印税生活を始めてみませんか? 会社勤めをしながら作家になった著者は、何を考 え、どう行動したのか―。その3年計画のすべてのノウハウがつまった1冊。
この本は、実際に働きながら執筆をしようとしている人、すでに執筆活動を始めた人には非常に有用な一冊です。
甘い考えではすぐに挫折してしまうでしょう。だからといって、あまり構えすぎると逆に潰れてしまいます。その微妙なバランスが重要なのですが、その辺がこの本から読み取れるような気がします。

「外務省「失敗」の本質」 今里義和著,講談社現代新書,720円

非常によい本であった。単なる外務省の批判や官僚批判ではない点が、読んで好感がもてたのである。
これは、まず筆者が、日本国において外務省はなくてはならないと考えているからである。だれでもそう考えているというかもしれないが、単なる批評家や煽るだけのマスコミでは、ここまで自分自身のこととして分析し、きちんと整理して論じることは、実は大変難しいことなのである。

なぜ、不祥事が続いたのか、信用を失うことになったのか、政界との異常な関係はなぜ生まれるのか。。。といったことを、湾岸戦争や瀋陽総領事館の事件、北朝鮮拉致問題、安保、ODAなどなどを例に、本質を掘り下げていくのは見事というほかない。

そして、最終的な結論として、これらの結果、外務省が泥沼に陥ってしまうのを、筆者としては本気で心配しているのである。
ただ、じゃあどうすればいいかという点については、少し弱い。要するに「外交に専念せよ」ということなのかもしれないが、そんなもの百も承知だろう。
それができないから、皆悩んでいるのだ。

なお、途中途中で挿まれたコラムもなかなか興味深く、なおよし。

「片想い」 東野 圭吾著、文芸春秋、1,714円

帝都大アメフト部のOB西脇哲朗は、十年ぶりにかつての女子マネージャー日浦美月 に再会し、ある「秘密」を告白される。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする 仲間たちを描くミステリー。
性同一障害などといったことは普通あまり気にしていませんでした。しかし、その 当事者の葛藤、周りの人々の目などなどはかなりすさまじいものがあるのでしょう。 ミステリーとしては、さすが東野さんという感じで、スピード感もあり非常に楽し めます。最終的にはそれぞれがハッピーになれた(と思う)ところも、読後感はよ かったです。

「勝手に会社案内 デラックスインフォバーン,890円

光通信,H.I.S.,トライ,佐川急便,モスバーガー,ブックオフ・・・・などなど,注目の企業を勝手に面白おかしく分析した,サイゾー増刊号です。
こんなん言って文句こないのかなという心配はあるものの,いわゆる本音の部分や実体が見えて,非常に興味深いです。ただし,鵜呑みにはできないでしょうが。

「買ってはいけない」 週刊金曜日別冊ブックレット、1050円

実際の商品名を挙げ、それがどのような問題を持ち、リスクを孕んでいるかを指摘した、1999年一番の話題の書。
「何々という商品にはこれこれという材料が使われており、この材料は実はこういうものである」ということを知るためには非常に参考になると思う。ただ、買うかどうかは私の自由であり、「買ってはいけない」かどうかは自分で決めたいものだ。
あと、「〜という話もある」とか「〜らしい」とかいった文章が目に付く。極端すぎる内容と合わせて、ちょっと気になるところである。

「「買ってはいけない」は嘘である」 日垣隆著、文芸春秋、800円

文芸春秋に掲載された「買ってはいけない」に対する問題点の指摘を一冊にまとめたもの。
私としてはやはりこちらの言っていることの方がまともなように思う。
その他、「環境ホルモン」「ダイオキシン」「運動と環境とジャーナリズム」といった記事も合わせて掲載。
両方合わせて読めば非常に興味深い。

「家族の絆」 鈴木光司著、PHP、1238円

「リング」「らせん」でおなじみの著者の、子供と家族をテーマにしたエッセイ。
実は、著者は主夫をやりながら小説を書いているのだそうです。奥様が外に働きに出ているということで、当然子供の世話はほとんど自分がやる。子育てというのは見た目以上に大変で、これは理屈ではない。したがって著者の子供についての言葉は、世の中のほとんどの父親よりも実感があり、重い。

最近キレル子供が増えているという。これを著者は「父性の欠落」によるものではないかと言っている。つまり子供に対して昔ながらの「父親らしい」接し方ができていないことが原因であるというのだ。
これはすごく言えていると思う。子育ては家で妻に任せっきりじゃ、子供も妻もそして自分も結果的に不幸にしてしまうのではないかということだ。

「カノン」 篠田節子著、文春文庫、552円

学生時代の恋人が自殺する瞬間まで弾いていたバッハのカノン。そのテープを手にした夜から、音楽教師・瑞穂の周りで奇怪な事件がくり返し起こり、日常生活が軋み始める。失われた20年の歳月を超えて託された彼の死のメッセージとは?幻の旋律は瑞穂をどこへ導くのか。「音」が紡ぎ出す異色ホラー長編。

「韓国は日本人がつくった 朝鮮総督府の隠された真実 黄 文雄著、徳間書店、1,600円

韓国を近代国家へと導き、現在の繁栄の基礎を築いたのは、60年前の「日本支配」だった。今なお非難される「日帝36年の非道」の嘘を暴き、日本統治の功績を検証。確かな史料に基づき、戦後最大のタブーに迫る。
台湾出身の著者が、ここに書いていることをそのまま鵜呑みにすることは危険かも知れない。ただ、歴史というのはその関係者が形作っているものであり、どちらか一方が一方的に悪いというのも少し違和感を感じる。その手がかりとして、ここに書いてあるようなことがあった、あるいは捉え方も可能である・・・と考えるのがよいのではないかと私は思います。

「監督」 海老沢泰久著、新潮文庫
どう見ても、ヤクルトをV1に導いた広岡監督を題材に書かれた作品。
野球好きにはかなり楽しめます。ラストの、奇跡の優勝に向かって突き進むチームの様は圧巻。

「官僚は失敗に気づかない」 平野拓也著,ちくま新書,700円

「外務省失敗の本質」 と比較すると、ちょっと斜に構えた偏ったトーンで、最初なんとなく不愉快な感じは否めなかった。
確かに、実際のデータなどに基づき、事実を積み上げて論理立てて説明しようとしている点はわかるのだが、まず「官僚は悪い」というにおいがぷんぷんしてくるために、そう感じたのかもしれない。
批判するだけしておいて、じゃあどうするに対する解が弱いのだ。「自由時間の拡大でゆとり生活、子育て、家族団らん・・・」確かにわかるんだけど、途中の段階が抜けてやしないだろうか。

そんな中、米国、英国、イタリア、ドイツ、スウェーデンがどのようにして経済危機を脱したかという記述は非常に興味深いものだと思った。

「記者の眼 2000.9.01〜2001.8.31ITPro編,日経BP社,1429円

ウイークディに毎日配信される,日経ITProのメール。その中で,日替わりで記者の方が書かれたコラムをまとめたのがこの本。
ITに関する時事問題に絡めて,より生々しい実体が記事になることもしばしばで,今こうやってまとめて読み返しても十分に楽しめる。
思うに,この1年で,ITを取り巻く環境とITそのものは大きく移り変わってしまった部分もあるし,普遍的なものもたくさんある。まあ,そういうものなんでしょうが。

「偽善系 やつらはヘンだ!」 日垣隆著、文芸春秋、1238円

変なことがこの世の中まかりとおっていることが多くあります。それを「ヘンだ」とか言わないから,ヘンなことが正しいものとして認知されてしまっていることもあります。
そしてそれがさも正論かのごとく,とうとうと理屈をこねまわし,自らの正当性を主張する。
こういうのを「偽善系」といいます。
でも,そろそろ「ヘンなものはヘンだ!」と怒ってもいいんではないでしょうか?
たとえば,
・何でも学校のせいにする人権ママ
・傍若無人な携帯電話
・少年は4人殺してはじめて死刑という現実
・教育改革や偏差値追放といううそ
・だらしがない郵便局
などなど。

ちょっと偏りすぎかもしれませんが,思わずうなずく内容は一気に読めてしまいます。

「偽善系II 正義の味方にご用心!」 日垣隆著、文芸春秋、1429円

昨年の「偽善系 やつらはヘンだ!」につづく第二弾。
今回もいろいろヘンなことを,気持ちいいくらいはっきりとヘンだと言ってくれてます。
・「心神喪失」の名のもとに事実を隠蔽する司法とマスコミ
・精神障害犯罪者の再犯を看過する自称「人権派」のひとびと
・残虐な殺人犯でも少年なら必ず更生すると信じている裁判官
 →自分が当事者になっても同じことをいえるのかねえ?
・辛口評論家・佐高信の分析
・田中康夫知事誕生前夜の長野県の腐敗振り
・本当のプロには役に立たない「捨てる技術」
・現場に行かずに行ったように書く読売新聞

正直言って,佐高信批判の項はちょっと読むのがしんどかったです。あと,「クソ本を読む」「何でも買って野郎日誌」も私個人的にはイマイチです(随所にスパイスが効いているところはそれなりに面白かったですが)。
その反面,長野県の実体は非常に興味深かった。とにかくこの日垣さんのの取材のための惜しみない努力はすごいと思う。また,やることもしっかりやっているようなところも大したもんだと思う。

「絹の変容」 篠田節子著、集英社文庫、390円
レーザーディスクのように輝く絹織物−偶然、不思議な糸を吐く野蚕を発見した主人公はその魅力に憑かれて蚕を養殖させようとする。

蚕が巨大化し、人々を襲う場面はかなり気持ち悪いものがあります。
自然に対する人の業というものが大きなテーマとしてあるように感じました。

「希望の国のエクソダス」 村上龍著、文芸春秋、1571円

正直言ってよく書けていると思う。非常に面白かったし,いろいろと考えさせられるところも多かった。
おそらく,村上龍が著者でなかったらもっともっと評価されていたかもしれない。「あの金で何が買えたか」やJMMなど経済の論客気取りの最近の雰囲気は,結構反感を買っていると思うからだ。
内容はよいのだが,最後の弱さだけは気に入らなかった。

「君について行こう」 向井万起男著、講談社、1800円

ご存知、日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さんだんなさまが書いた、女房が宇宙に行くまでのドキュメンタリー。
まず、文章自体が読みやすい。しかも内容が実に興味深い。まあ、身近な人間が宇宙にいくまでの状況を克明にレポートするなんてそうそうできるものでもないので当然だが。
しかし、我々が想像する以上に宇宙に旅立つということは大変なんだなあと思いました。
と同時に、この夫婦、実に素敵なカップルだなとも思いました。いっしょにいる周りの人々を元気にさせるようなそういうモノを持っているように思います。
読了感は、さわやかさでいっぱいです。

「黒い家」 貴志祐介著、角川書店、1500円

第4回(1997年)日本ホラー小説大賞受賞。
人はここまで悪になりきれるのか?
人間存在の深部を襲う戦慄の恐怖。
巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来るべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編。

これは怖い。体の芯から震えるような怖さが読後感にありました。
いわゆる人間心理の異常さが,実は一番怖いのではないかと思います。
特に昨今,異常心理による犯罪をよく見聞きし,取りざたされていますが,そういう心理の人が増えているのでしょうか。また,自分もいつそういうことに巻き込まれかねないという現実もあるわけで,その辺を考え始めるとやたらに怖いのです。
それにしても,生命保険の調査員の方々のご苦労は想像を超えているのですね。

「警察はなぜ堕落したのか」 黒木昭雄著、草思社、1400円

最近の凶悪事件を掘り下げ、その奥にある警察の怠慢を解明しています。
栃木リンチ殺人事件、桶川ストーカー殺人事件、京都小学生殺人事件・・・・いずれも、警察がうまく立ち回っていれば未然に防げたかもしれない。
山陽道バスジャック事件・・・山口県警はなぜ山口県内で押さえることができなかったのか。

最初は単なる内部告発本かと思っていましたが、結構細かな調査と内情をよくわかった人だからこその推測で話に幅を持たせて迫ってきます。
特に前半の最近の凶悪事件と警察の対応を絡めた話は緊迫感もあり読ませます。
一方で後半の「私が警察を辞めたワケ」から始まる警察内情の暴露話はちょっとどうかと思いました。
確かにそういう傾向はあるかもしれないが、それは警察に限ったものでもないのではないかと思った次第です。

「「ケータイ・ネット人間」の精神分析」 小此木啓吾著,飛鳥新社,1500円

今や,ケータイを一心不乱にのぞきこむ若者の姿は珍しくありません。ところがこの「ケータイ・ネット」がいわゆる「ひきこもり」と大いに関連していた・・・・というのが小此木先生の分析です。
確かに,ケータイをのぞきこむ人は,目の前にいる人があたかもいないがごとくふるまって,ネットの中に没入してしまうことが多いですね。
さらにエスカレートすると,ネット上のバーチャルな出来事があたかも現実にあったことと錯覚してしまう。その結果,判断基準を逸して,とんでもない振る舞いをしかけてしまう・・・つまり,極めて自己中心的な文化=自己愛がそこに出来上がってしまうわけである。
ひきこもりは,そのひきこもりから出るときが一番危ないといわれている。つまり,ケータイ・ネットの普及で,この危ないタイミングがいたるところに発生することなったわけである。
そしてこれは,子供だけでなく,いい年をしたオトナにも当てはまるケースが見受けられるようになってきたわけだ。

「ケータイ・ネット」なんて所詮ツールだ。という基本をことあるごとに思い出さなくてはならない。

「消されかけたファイル」 麻生幾著,新潮社,1500円

「昭和・平成の裏面史」ということで,7大事件にスポットをあて,実際に存在するファイルから秘められた事実を白日のもとに引き出してきています。

・国松警察庁長官狙撃事件
・金大中氏拉致事件
・中川一郎自殺
・函館ハイジャック事件
・吉展ちゃん誘拐事件
・グリコ森永事件
・小渕首相死去

筆者の綿密な調査とそこから生まれるさまざまな推理で,実際の事件の実像が炙り出されてきます。その事件にかかわった人々の葛藤や叫びが聞こえてきそうな,非常に興味深い一冊です。

「検証 歴史を変えた事件 悲劇はなぜ起きたのか 野田 宣雄編,五百旗頭 真〔ほか著〕,TBSブリタニカ,1,800円

一国が重大な岐路に直面したとき、為政者が史実とは異なる決定を下し ていたら、国の命運は一変していたかもしれない…。そんな決定的な転 機を、日本を代表する10人の論客が、国内外にたどって検証する試み。

「現場主義の知的生産」 関 満博著,ちくま新書,700円

関さんのこの徹底した「現場主義」には頭が下がります。
現場主義=行動力というイメージがあります。能書きだけでなく、いかに実際に体験し、当事者としての見方ができるか?ということなんですが、関さんはさらにここから超越している気がするのです。
それは、相手とのコミュニケーションの妙とでもいえるものかもしれません。つまり、相手が一番語りたいことを見つけ、そこを聞くということなんです。そうでないと、限られた時間で現場の本当の声は聞こえてこないのですね。

とにかく、目立たないかもしれないけれど、骨太な活動をしている人がいるということが分かっただけでも、大変うれしく感じました。

「恋をするために生まれた」 江国香織,辻仁成著,幻冬社,1400円

「冷静と情熱のあいだ」のコンビが贈る究極の恋愛論。
ピュアなコメントと,二人の軽妙な掛け合いが,気持ちよく展開されます。内容が甘すぎる・・・と思われる向きもあるかもしれませんが,たまにはこういう話で恋愛について考えてみるのもよいのでは。

「孝明天皇と「一会桑」 幕末・維新の新視点」(文春新書 221) 家近 良樹著、文芸春秋、700円

薩摩・長州が坂本龍馬の仲介で武力倒幕を目指す同盟を結び王政復古をなし遂げた──このような従来の「常識」は完全に否定された。
薩長、坂本龍馬、あるいは、徳川方の視点で書かれた幕末の記録は数々あるが、そんななか非常に貴重な孝明天皇や会津藩、桑名藩の視点での幕末維新の見方が非常に新鮮です。勝てば官軍とはよく言われたもので、これまでポピュラーに語られてきたものは勝者のもの。だとすれば勝者に都合のよいものが多いのもいたし方ないことかもしれません。歴史を史実として捉えるために、別の視点での別の主張も取り入れることで、よりリアルな事実が浮かび上がってきます。

「<古都>鎌倉案内」 加藤理著,洋泉社,720円

最近、無性に鎌倉に行きたい!江ノ電に乗りたい!江ノ島が見たい!建長寺に行きたい!長谷の大仏さんが見たい!鶴岡八幡宮に行きたい!と思っていたところに、タイムリーに登場した本書でした。

鎌倉って、実は明治維新までは古都というよりも、死都と呼んでもいいくらい廃れていたんだそうです。
確かに、源頼朝が、3方を山に囲まれ、残る1つを海に面した天然の要塞として拓いた鎌倉ですから、まあいたし方ないといえばいたし方ないのでしょうが。
この鎌倉に大きな転機が訪れるのは、横須賀線の開通。日清戦争など軍事面のもくろみで、首都から横須賀までを結ぶ鉄路を突貫工事で開通させたころから鎌倉という都市が観光都市として復活してくるんですね。

・・・・ってその後鎌倉には行けてません。

「<子供>のための哲学」 永井均著、講談社現代新書[1301]、660円

「なぜぼくが存在するのだろう」
「なぜ悪いことをしてはいけないのだろう」
子供のころは素朴な疑問をいろいろ抱くものです。特にこの二つのテーマは非常に素朴ではあるが難しいものです。
大人は、生活の中でなんとなく処世術的なものを身につけながら、こういう疑問に幕をかけていってしまっているのではないでしょうか。
思考を重ねて重ねて、結局こういう問題にはこれという正解は見出せません。ただ、考えるプロセスというのが非常に大事なのだと思います。

「固定客が3倍に増える本」 TBCコンサルタントグループ,すばる舎,1400円

実に分かりやすく書かれた,「CRM」の本です。
下手に小難しい専門書を読むよりもよっぽど分かりやすいと思います。
顧客管理について,手っ取り早く理解するためには出色の書です。

「〈子〉のつく名前の女の子は頭がいい 情報社会の家族」 金原 克範著、洋泉社新書y 045、700円

なぜ現代の若者は両親や教師と言葉が通じないのか? 理解を絶するメディア新世 代の名前を追跡することで、マスメディアが両親に与えた影響と大衆社会のコミュ ニケーションシステムを追跡したもの。95年刊の本書を新書化。
見方によってはかなり突飛な仮説を元に論理を構築しているため、眉唾的に見る人も 多いかも知れない。ただ、調査にはかなりの時間をかけて統計を取っており、現実は そうなのかもしれないと思わせるものはある。これまでの調査内容から割り出した 事項が今後どのような結果になっていくか、非常に興味深い研究だと思う。

「困った人たちとのつきあい方」 ロバート・M・ブラムソン著、河出書房新社、1600円
どこにでもいる困った人たちを、タイプ別に分け、それぞれの対処法を説く。
攻撃型、不平家型、貝型、過剰同調型、否定型、専門家型、決定回避型・・・

「こんな女でいてほしい」 高橋三千綱著、青春出版社、690円
素敵な女性に会った。仕事で疲れて帰ってきても、部屋に好きな男がいれば、彼のために何かしてあげたくなるという。朝だって、男より先に起きてコーヒーなんかいれてしまう。
そんな時、女としての喜びを感じるし、そういう自分が嫌いではないけれど、たまに一人で朝を迎えるとホッとして「朝は一人がいいなぁ」なんて感じる。
根底に流れるのは、「相互の尊敬」であり「思いやり」であることはいうまでもありませんね。

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