別館:わ行
「ワイルド・スワン」 ユン・チアン著、講談社文庫、上中下とも760円

イギリスが選んだ「今世紀の100冊」ノンフィクション部門第1位。
現代中国の衝撃的事実を、歴史に翻弄されながらも生き抜いてきた3世代の女性の姿を通して描かれている。
言葉は不要。とりあえず読むしかない。

「「わからない」という方法」 橋本治著、集英社新書、700円

「わからない」というのが立派な方法だ!恥なんかじゃないんだ!という主張のもと、著者のこれまでの行動を分析しながら、証明していこうとしている。そもそも「わかる」ということがどういうことなのか明確に説明できないのであるわけで、それはそれで正しいのではと思ってしまう。明らかに言えるのは、何も知らないということはある意味最強であるということ。ここがポイントである。下手にプライドを持ったり、先入観や生半可な知識を持ってしまうと、思い切ってアクションできないということは結構ありますね。

「「分かりやすい表現」の技術」 藤沢晃治著、講談社ブルーバックス、800円

マニュアルはなぜ分かりにくいものが多いか?
何で分かりにくいか?から始まり、じゃあどうすれば分かりやすいかを分析する。すっと分かってもらえる「情報発信のルール」として、16のルールを定義しているが、これは使える。

「鷲の驕り」 服部真澄著、祥伝社、1800円

「龍の契り」 に続く、服部真澄の国際サスペンス第2弾。
今度は米国を舞台に、莫大な利益を生む超先端技術の「特許」をめぐり、日米両政府、巨大企業、諜報機関、マフィア、ハッカーらが大争奪戦を繰り広げる。
冒頭は、「特許」というなじみの薄いテーマにいろいろな登場人物が複雑に絡み、少しづつ頭を整理しながら読み進める必要がある。しかし読むうちにストーリーに引きずり込まれる迫力はさすが。
読後、「プロ・パテント」にちょっと興味が湧いてきた。
「ワークショップ -新しい学びと創造の場-中野民夫著、岩波新書、740円

「ワークショップ」という手法について,その意義,事例,応用などを実体験を交えながら解説。
そもそも「ワークショップ」にはどういう効用があり,どういう理念ではじまったのかという点は非常に興味深い。
特に,参加体験型,双方向性といったスタイルは今後のいろいろなシーンで有効に活用できそうである。

本書自体は,少し著者の主観が強すぎて,読む方はあまり共感できるところが制約されているようにも思う。

「ワーズワースの庭で」 松山猛&フジテレビ著、フジテレビ出版、1300円

ワーズワースシリーズの第1作目。人生を豊かにするちょっとしたコツ満載の12章。
・時計
・プロバンス
・パスタ
・銀座のバー

「ワーズワースの冒険」 寺崎央著、フジテレビ出版、1300円
フジテレビ系でかつて放映されていた番組の単行本。
「人生を愉しくする道楽のススメ」ということで、いろいろな興味深いお話が展開されています。
・銀座の洋食
・エスプレッソを淹てる
・ライカ病
・餃子五十年
などなど・・・

「ワーズワース55の法則」 ワーズワース有閑倶楽部編著、フジテレビ出版、1400円
上記「ワーズワースの冒険」の続編。相変わらずの、道楽、悦楽、蘊蓄が並びます。
・ピッツァ
・カクテル
・美脚
・軽井沢
などなど・・・

「私の嫌いな10の言葉」 中島義道著,新潮社,1200円

「戦う哲学者」中島義道が放つ,スカッとする一発。

「相手の気持ちを考えろよ!」
「ひとりで生きてるんじゃないからな!」
「おまえのためを思っていってるんだぞ!」
「もっと素直になれよ!」
「一度頭を下げればすむことじゃないか!」
「謝れよ!」
「弁解するな!」
「胸に手をあててよく考えてみろ!」
「みんなが厭な気分になるじゃないか!」
「自分の好きなことが必ずあるはずだ!」

なに物分りいい善良者のフリをして,結局自分のエゴをうまく隠そうとしているだけじゃないか!
「みんな」ってだれのことなんだ?
大きなお世話だ!!!
偽善系ヤロウども!!!

「私の体験的ノンフィクション術」 佐野眞一著、集英社新書、680円

ノンフィクションの雄・佐野眞一さんが、自らの体験から、どう歩き、どう見、どう聞き、どう書いてきたかを語ってくれています。
とにかく、佐野さんの妥協のない調査と考察の深さは頭が下がる思いです。また、この本の中で佐野さんが実際に書かれた本を題材に、そこで体験したことを語ってくれていますが、それぞれの本を取り寄せて読んでみたくなりました。

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