別館:や行
「家鳴り」
篠田 節子著、新潮社、514円
ありふれた日常の裏側で増殖し、出口を求めて蠢く幻想の行き着く果ては・・・・・・・巨大地震が引き起こす食糧危機、老女の心の中で育まれた介護ロボットへの偏愛、摂食障害のために限りなく肥満していく女、豚の世話だけに熱中する孤独な少年の心の爆発。抑圧された情念が臨界まで膨れ上がり、過剰な暴力となって襲いかかる瞬間を描いた戦慄の七篇。(以上文庫裏表紙より)
「柔らかな頬」
桐野夏生著、講談社、1800円
1999年上期直木賞。
謎の幼児失踪事件。それは姦通という罪を犯した母親への罰なのか?
読後は、結論はよく分からないし、ちょっとなんとも言えないような感じでした。
ただ、後からよくよく考えてみて、これは結局人間の孤独というものをテーマにした、深いお話だと思いました。そう思い直してみると、迫力はかなりのものです。
「ゆりかごの死
(乳児突然死症候群[SIDS]の光と影)」 阿部寿美代著、新潮社、1800円
少し前、厚生省より公式にSIDSに関する調査結果が発表されていました。しかし、実際にはそのずっと前から当事者達はこのSIDSに悩まされてきました。
原因不明とは言いながら、その時に預かっていた保育園・託児所、診察を行った医師、学会関係者、訴訟に携わった弁護士、そしてなにより愛すべき我が子を失った親、支援する任意団体・・・
それぞれの立場で、それぞれの苦しみがこの本で多角的にレポートされています。
まだまだわからないことが多く、「こうだ!」と誰もがなっとくできる形になっていないだけに、関連する人の苦悩はまだまだ続きます。そして、それを必死に解明しようとしている方々には頭が下がります。
子を持つ親としては、読後に非常に複雑な思いが残りました。
「横浜vsPL学園」
アサヒグラフ特別取材班、朝日新聞社、1300円
1998年8月20日。第80回全国高校野球選手権記念大会・準決勝。
新たに、高校野球史に名勝負が刻まれた。
怪物松坂を擁するセンバツ優勝校横浜。対するは、抜群のチーム力を誇る名門PL学園。
最強選手たちの延長17回、3時間37分の死闘、記録、ドキュメント。
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「横浜中華街探検」
菅原一孝著、講談社、1800円
今や横浜の一大観光名所となった中華街。その今と昔とそして未来がこの本の中で語られています。中華街は、日本にありながらまさに中国そのもの。
この本を読んでまた中華街に訪れると、一味ちがった中華街がたのしめそうです。
「『読売巨人軍』の大罪
」海老沢泰久著、講談社+α文庫、780円
日本のプロ野球は、結局のところ良くも悪くも巨人しだいなんですね。で、最近の体たらくはいったいどうなているんだ!!ということで、プロ野球を真剣に心配する海老沢さんが一刀両断。
とにかく、楽しかった野球ってこいういうのだったんだ!というのを思い出させてくれるような、そんなエッセイ集です。
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