「エコロジーなモバイルの世界」


個人的には通信技術自は,現時点で見えている方式・規格から大きく異なったものが,直近の10年で出てくる可能性は非常に薄いと感じている。
ただ,利用用途は今後拡大の一途であり,また大容量のデータを送受信するインフラの整備は期待されている。
ただ,あまりにも機能や技術ばかりに目を向けてしまうと,あまりにもバランスを欠いてしまう懸念もある。
そこで,今後重要視される可能性が高い分野の一つとして「エコロジー」を掲げておきたい。
ところで,ひとことに「エコロジー」といっても,いろんな観点がある。以下にいくつかの切り口で「エコロジーなモバイルの世界」を考察していく。

1.モバイル端末自体が「エコロジー」
まずモバイル端末を構成する素材自体がエコロジーでなくてはならない。
今後,今よりももっと激しいサイクルで通信技術が進歩し,それに伴って新しいモバイル端末も次々と開発され,現在よりもさらに買い替え需要が増加することも想像できる。
そのモバイル端末が,リサイクル部品や自然にやさしい素材を用いたものであれば,利用者にとっても買い替え需要に対する抵抗感のようなものが薄れ,結果的にモバイルの普及に拍車がかかるだろう。

2.バッテリーが「エコロジー」
「エコロジー」を語る上でバッテリーについて言及しないわけにはいかない。
これまでもいろいろ研究され,非常に難しいこととは想像できるが,さらにクリーンなエネルギーの開発とモバイル端末への適用を期待したい。
例えば,常に持ち歩いているということで,そこで発生する振動をエネルギーに変えるとか,ポケットなど体に近い場所に携行する機会が多いということで,体温をエネルギーに変えるとか。
あるいは高度化した太陽電池を使用したり,あくまでも従来のバッテリーは補助という形になれば理想に近づく。

3.人にやさしい電波
モバイル端末は常に基地局と交信し,電波を送受信する必要がある。この電波が体に有害なのか無害なのかは今後さらに研究をしていく必要があるが,少なくとも現時点では完全に安全であるという保証はない。また,心臓のペースメーカなどの医療器具やコンピュータ制御の精密機器に悪影響を及ぼす危険性も指摘されている。
したがって今後のモバイル端末は,人体を電波の悪影響からガードする技術は必須になってくる。
具体的には,渡り鳥が海を渡る際に拠り所にする地磁気などのような,自然により近い何らかの「波」を使っての通信も考えていかなければならない。

4.その他副次的効果
誰もが常時携帯するモバイル端末ということであれば,上記のような点が実現することにより,モバイル端末を持つことが「エコロジー」となり,意識の啓蒙とともに,エコロジーに参加している実感や誇りというものが醸成されていくだろう。
こういった意識がさらにエコロジーに対する意識を強め,好循環のスパイラルを展開していく。

人に害を与えず,地球にやさしいということになるとあらゆる物への応用展開も非常に容易になるだろう。
・時間と状況で変わる交通標識
・バス,電車,飛行機などの乗り物の座席
・スタジアムの空席
・スーパーマーケットや量販店の陳列棚
・自動的に変わる看板のデザイン
・医療および介護時の状況変化
・電力分野(発電所・ダム)の設備監視
・災害時の状況探知
常時通信を行っていくことで,リアルタイムな状況を把握することが可能となる。その結果,適格なトラブルチャージやマーケティング施策への適用が「可能」となる。
ただし,あくまでも「可能」となるということで,実際にできるかどうかは,最終的にその情報を受けた人間の判断というのはどうしても残ってしまうが。

いずれにしても「エコロジー」への展開は,今後モバイル普及とその後の応用において大きなかぎを握っているといっても過言ではない。

以上


熱い心と冷静な頭脳へ


知力胆力増強大作戦へ


GLORY's OFFICEへ

Copyright(c)2000 by glory