第2章 プロジェクト管理
2.1 プロジェクト管理
2.1.1 プロジェクト管理の必要性
(1)プロジェクト管理の目的
プロジェクト管理の主たる目的は以下の3点につきる。
・ 納期を守る
・ 予算内にコストを抑える
・ 品質の達成
ここで、プロジェクトとは、
・・・ある目的を実現するためにチームを組み、活動し、成果を求めること
であり、管理とは、
・・・リソース(人、物、金、情報)を、要求されるシステムニーズに合わせてとりまとめていき、それぞれのベクトル合わせと効率化のための整理、見通しづけを行っていくこと
と、定義づける。
(2)プロジェクト管理の必要性
以上を踏まえて、プロジェクト管理の必要性は以下のようなポイントから見いだすことができる。
・ 開発するシステムの品質維持向上
・ 作業の進捗状況の管理
・ ユーザと開発者の両者の調整
・ コスト管理
・ 問題点の早期把握
・ 技術者の公平な評価と人的財産の構築
2.1.2 プロジェクトにおける計画の重要性
どの様な作業においても、計画をたてる重要性は万人が認める事実である。当然システム開発プロジェクトにおいても、計画をたて、それに則って遂行していく必要がある。
(1)計画の重要性
・ 悪い計画に良い結果は生まれない。
計画段階での矛盾は直ちに修正しておかなければ、実行段階で泥沼にはまる危険性が極めて高くなる。後で修正できると考えず、常に最適計画を立てるようにする。
・ 自分が実行するつもりで計画を立てる。
実行のできない計画は、絵にかいた餅である。
・ 自分で責任の取れる計画を作り、それを説明できる説得力を磨く。
・ 参加メンバ全員が納得できる計画であること。
これらの果敢な説得が、リーダシップの条件でもある。
(2)プロジェクトの計画のフェーズ
プロジェクトの計画には、以下のようなフェーズがある。
・ 開発目的を決める
・ 作業の定義をする
・ 作業手順を決める
・ 工数・日数見積をする
・ スケジューリングを行う(時間、マンパワー)
・ 予算化
・ 評価、再計画
2.1.3 評価の必要性
(1)やりっぱなしの弊害
きちんと計画して遂行したプロジェクトも、最後の評価を行わないと画竜点睛を欠くことになる。評価を行わないという事実が引き起こす影響は計り知れない。いわゆる「やりっぱなしの弊害」である。
・ 失敗の繰り返し。
問題の発見と対応ができない。
・ .技術の継承ができない。
標準化、目標技術がつかめない。
・ 品質の保証ができない。
テスト評価など一定の品質評価ができない。
・ 責任と貢献度が曖昧でモラルが低下する。
データが収集できず業績等公平な評価ができない。
・ 作業進捗が遅れる。
コミュニケーションが不足する。
(2)評価項目と評価尺度
評価を行うには評価項目と評価尺度が必要である。ねらいとして、
・ 継続的にデータがとれること
・ 経営方針など目標設定にあうもの
・ 達成効果の大きいもの
・ 評価項目が一部の人に偏らないこと
の、4点にポイントをおき評価項目、評価尺度を挙げてみた。
・ システムメンテナンス性の良さ
構造化、標準化、部品化
・ 操作性の良さ
誰でもさわれる
誤操作時の対応が考慮されている
・ 処理スピードとタイミングの良さ
レスポンスタイム
・ 信頼性
バックアップシステム
クレーム件数
バグ数
・ 拡張性
将来につながるシステム
・ 経済性
費用対効果、採算計算
・ 正確性
トータル的な品質
プロジェクトの管理を行う際は、まず計画をたてて、そして必ず評価を行うことが基本となるであろう。



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