2.2 スケジュール管理
時間を無駄に使えば、それを買い戻すことはできない。プロジェクトを遂行していくということは時間との戦いと言い換えることもできる。さらに、多くの人との共同作業になる場合には、時間厳守は当然である。それらを含めて、スケジュールを管理していくことは極めて重要である。
(1)マスタスケジュールの作成
プロジェクトのマスタスケジュールの作成は、次の二通りの方法が考えられる。
a.個々の作業のつみあげによる全体線表の作成(後追い方式)
b.納期から逆算して、マイルストーンを設定(前倒し方式)
本来はaの方法が望ましいが、実際にはbの方法で決められてしまう場合が多い。極力aの方法で行うようにしたいものだ。
ところで、作業日数は、カレンダ上の実稼動日数でスケジューリングを行うべきである。できれば、開発期間の見積段階で余裕日数(予備日)も考慮しておきたい。
また、スケジュール作成で注意することは、作業毎にかかる時間工数の見積は必ず複数の人でおこなっていくようにすることである。一人で見積を行った場合、どうしても考慮もれが発生するものである。
*マイルストーン・・・システム開発の流れにおいて、節目となるポイント。指標。
(2)スケジューリング調整
普通に直列作業を行っていくと、最終的には納期に間に合わなくなる場合がある。その場合、日程短縮作業のためのてだてを講ずる必要がある。
・ 直列作業を並行作業に変える。
作業の性格をかんがみ、直接関連しない工程を並行作業とする。
・ 人員の平準化をはかり効率的なマンパワーの振り分けを考える。
人的リソースの振り分けの最適化は、うまく行えば飛躍的な効果が見込める。しかし、最適な人員の調達や他のプロジェクトとの兼ね合いで、たいへん難しい課題でもある。
いずれにしても、やるべきことは最低限行いながら、ムリ、ムラ、ムダを排除するよう工夫することにつきる。なお、日程上のクリティカルパスに短縮調整を施した場合、新たな別のクリティカルパスが発生する場合があるので注意すること。
*クリティカルパス・・・プロジェクトの開始から終了までの作業項目を重ねた経路を考えたとき、これらの所要日数が最長となる経路のこと。



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