2.3 工程管理
工程を全く意識しないで、システムの開発はできない。特に、規模の大きなシステムを開発する場合は、各工程を確実に確認しながら作業を積み上げていく方が、結果的に早く、また誤りの少ないシステムになる。結局は一日一日の積み重ね。急がば廻れである。
(1)工程管理の基本的な考え方
工程管理とは、
・ 誰が何をいつまでにしなければならないか、いつする予定かを明確に定める。
・ 定期的にチェックを行う。必要な場合は終了予定日または終了の歯止めの日を決め、目安としてチェックをする。
・ 計画と比較して進捗状況を評価し、問題があれば対策を講じる。
・ 見通しを立て、対策した通りに進んでいるかどうかのサイクルを廻す。
ことである。
上記の内容を、プロジェクトが進んでいく各フェーズで繰り返していくことになる。
工程管理を実際に行うためには、事前に、工程進捗の評価基準と評価した結果の工程進捗の表現方法を明確にしておくことが重要である。
(2)工程遅延
工程管理において、現実に発生しうる最大の問題として工程の遅延があげられる。工程遅延の発生する要因としては、以下に挙げるような事象が考えられる。
・ システム的なまとまりの悪さ
・ 管理のまずさ
・ ユーザの認識不足による進捗への影響
・ 協力会社作業の進捗遅れ
・ 他部門、他プロジェクトの進捗遅れ
・ コミュニケーションのまずさ
これらの、工程の遅延が発生してしまった場合の対策としては
・ スペックダウン
・ 工期の延期
・ 要員の投入(質的要員、量的要員)
・ 環境の改善
などが挙げられるが、いずれにしてもプロジェクトにおいてはマイナス要因である。
最も効果的な対策は、事前の周到なスケジューリングと、しっかりとした工程管理による予防的対策をとることであろう。
(3)その他
プロジェクトを遂行していく上で、各工程毎に、
・ 何をして成功とするか。
・ プロジェクト、および各要員の目的を明確にしているか。
・ プロジェクト要員間のコミュニケーションは十分か。
・ 決めたことは必ず実行しているか。
などを何度も自問自答してみることは有用である。これらを踏まえて、問題をできる限り早期に顕在化させ、プロジェクトの遅れの早期発見と問題発生の予測を行っていきたい。



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