第一種伝送交換電気通信主任技術者
試験の対象および水準
日本における電気通信は、昭和60年4月の電気通信事業法の施行による自由化以来、多くの事業者があらたに参入し、音声通信、データ通信、端末機器、ネットワーク、コンテンツなどなど業種自体も国内外と多岐にわたり、いまや将来の産業基盤の一端を担う産業分野の一つまで数えられるようになった。
電気通信主任技術者は、このような電気通信制度の大きな変革を背景として誕生した、電気通信事業法にもとづく国家資格であり、「事業用電気通信設備の工事、維持および運用」に関する監督者として、電気通信サービスを提供する電気通信事業者にとって不可欠な人材である。

試験は年2回。受験料は15300円。合格率は20%前後といったところ。
試験種別および試験科目は以下の通り。科目合格があり、3年間はその科目合格が有効で、有効期間内はその科目は受験免除となります。

試験種別
  (1) 第1種伝送交換主任技術者
  (2) 第2種伝送交換主任技術者
  (3) 線路主任技術者

試験科目
  (1) 法規
  (2) 伝送交換設備及び設備管理
    (第1種伝送交換主任技術者又は第2種伝送交換主任技術者の受験者 に限る。)
  (3) 線路設備及び設備管理
    (線路主任技術者の受験者に限る。)
  (4) 専門的能力
    (下表の試験種別に対応する専門分野の中から1つを選択する。)
       第1種伝送交換主任技術者 伝送、無線、交換、データ通信、通信電力
       第2種伝送交換主任技術者 伝送、交換、データ通信、通信電力
       線 路    主任技術者 通信線路、通信土木、水底線路
  (5) 電気通信システム

なお、今年から「法規」と「伝送交換設備及び設備管理」「線路設備及び設備管理」が従来の記述式から多肢選択式(マークシート方式)となりました。これで記述式は「専門的能力」だけとなり、受験者にとっては比較的楽になったと思われます。

受験履歴
1991年11月 第一回受験、全科目×
1992年5月 法規以外は合格
1992年11月 全科目合格
使用図書
「第1・2種伝送交換電気通信主任技術者試験受験テキスト第1〜3巻」電気書院
  当時、数少ない参考書で、唯一網羅的に学習できるよう整理された、まさにテキスト。
  なんども繰り返し読んだ記憶があります。
  ただし、内容は全般に薄く、さらに突っ込んだ参考図書が必要になります。
「電気通信主任技術者集中講座」リックテレコム
  設備管理と法規の強化に使用。図表やチャートが多く、分かりやすかった。

資格取得による効果
まず、会社から合格一時金が出ました。実はうちの会社では、公的資格に対する手当てなどほとんどないのですが、この電気通信主任技術者は数少ない、一時金対象の資格です。
実際に技術に従事しているわけではないのですが、一応電気通信事業者に携わる者としては、一般知識としてのバックグラウンドができたかなということで、それなりの自信が生まれたのも事実です。

ほほう。今年から「法規」と「設備管理」がマークシート方式になったんですね。これはずいぶん楽になったことでしょう。
特に「法規」の記述なんて、苦痛以外のなにものでもなかったですから。だいたい、法規の条文を暗記していなければ業務に従事することができないなんてことはないと思うわけで、必要があれば「電気通信小六法」などを参照すればよいのです。ただ、電気通信事業法など関連法規のポリシーというか、おおよそどんなことが書いてあるかといったことは当然のように理解しておかなければなりません。したがって、「法規」が多肢選択式になったことは、現実に則した形に変えたものといえます。

ちなみに私は、(当然ですが)旧制度のときに取得しました。
「電気通信システム」は、基本的な問題で多肢選択式です。電磁気学、電気回路、電子回路、論理回路、伝送基礎、無線基礎、交換基礎といった、大学のときの一般課目で習ったようなものをベースとしたもののように思いました。
「設備管理」はかなりとっつきにくかったので、テキストと過去問題集をもとに、ひたすら憶えることに注力しました。
専門は「データ通信」を選びました。交換技術や無線技術などを専門的に勉強したり、実際の業務に従事したわけではなく、またコンピュータシステムの仕事に身を置いていたということもあり「データ通信」を選択したのです。今はどうだかわかりませんが、情報処理技術者および工事担任者のための勉強でそれなりになんとかなりました。
「法規」は最後まで苦しみました。ただ、過去の問題を見ると出そうなところは決まっていたので、出題される確率の高い条文は、ほとんど暗記するような形で対応しました。
最後は、科目合格の恩恵にあずかり、「法規」のみの受験だったので、なおさら没頭できた気がします。

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