1998年の電気通信に関するお話
ここでは電気通信(まあ要するに電話ですな)に関するお話を、興味深く掘り下げてみたいと思います。
注)ここでのコメントはすべてGLORY個人に依るものです。他のあらゆる団体とも関連はありませんので、ご留意ください。
究極の電話サービス

今回は、究極の電話サービスということで話をしてみたい。
究極といっても、いわゆるSF映画に出てくるよう夢物語でもなく、下の方で書き込んでいるリアル物質通信でもない、より近しい未来の現実的な話だ。

まず、ネットワーク技術。
これはすべてIPベースに置き換わるだろう。いわゆるVoIP(Voice Over IP)というやつだ。
インターネット電話またはインターネットFAXというとよりなじみがあるかもしれない。
要するに、インターネットの世界ですべての通信を実現することで、設備や技術に関するコストを下げることができ、なおかつユーザインタフェースが共通化できることにより端末側の技術コストも下げることができるだろう。
専用の交換機はすべてGWサーバに置き換わるようなイメージである。
また、ユーザインタフェースが共通化できるということは、各メディアへの変換が容易になるわけで、マルチメディア化への拍車をかけるばかりか、リテラシ弱者に対するバリアフリーも実現できることだろう。
ただし、現時点では問題は山積である。
まず、所詮インターネットである。だれもその品質を保証してくれない。
商売としてのネットワークを供給するのであれば、事業者が共同でQoS(Quolity of Service)の向上に努めるべく研究を進める必要がある。

次、料金。
やはり、定額制使い放題しかない。
各通信事業者がいろいろな料金プランを提供しているが、結局どれも似たかよったか。どんなにいろいろな考えて悩んで編み出したサービスも結局自己満足にしか過ぎない。
ならば、経費をうんと下げて定額制使い放題とした方が、利用者にも喜ばれるに違いないのである。
ただ、これも現時点ですぐにできそうにない。
まず、現有設備の償却が完了していないわけで、相当な設備額を回収しなければビジネスとしてなりたたない。
さらに、他事業者との関連もある。単なる競争者だけではなく、協調関係にあるのが問題をややこしくしている。
さらに郵政省。現時点ではすぐに認めてくれないように思える。
そして最大の問題は事業者本人の固いアタマ。今までと違うことを行うことに対して、非常に抵抗があるように思える。

ということであるが、結局早いか遅いかの問題はあるものの、上記のような方向に進んでいくのは間違いないだろう。(1998.11.23)
携帯電話の使用はご遠慮ください!?


先日新聞などで報道されていましたが、携帯電話は迷惑だと思ったことがある人は75%。特に40歳代以上になると8割以上の方が迷惑と感じたことがあるそうな。

確かに、電車の中や喫茶店、レストランなどで大きな声で携帯電話で話をしている様は非常に見苦しいしうっとおしいと思います。コンサート(特にクラッシック)や映画館内でリンガがなったりするのも最悪ですね。ましてや、病院や航空機内など、電波が精密機械の誤動作を誘発する恐れがあるようなケースは、凶器にすらなりかねません

などなど考えると、やっぱり携帯電話って今の社会の「鼻つまみもの」になりつつあるのかあ。と思ってしまったりします。
しかし、ちょっと待てよ。
なんか、それって携帯電話に対して不当で理不尽な責めではないのかなあ。

例えば、電車の中やレストランにて、お医者さんとか公共インフラの管理している人など、緊急でどうしても連絡を取らなきゃならない人もいるわけで、そのような人も含めて「車内での携帯電話のご利用はご遠慮ください。」「マナーを守りましょう。」などというのも大きなお世話なんですよね。実際には。

だいたい、携帯電話使わずとも、電車内でぎゃあぎゃあ騒ぐやからもいたり、ずーっと無意味な咳払いしっぱなしのうるさいオヤジもいたり、必要以上に座席を占有してるやつもいたり。酒クサイ息でよっかかってくるやつもいたり・・・・

ようは携帯電話を使う人間のモラルの問題なのに、携帯電話を目の敵にしている・・・・
やっぱり理不尽な責めですよ。これは。

敢えて言おう。携帯電話は悪くない。悪いのは使う人間のマナーだ。


てことは、鉄道会社やレストランなどは、本質を歪めて、通信事業者の営業妨害をしている!!!ともいえなくもない。

もっとも、便利な世の中になれば相応に弊害も出てくるわけで、それなりの対策なりフォローは必要なんですよね。

たとえば、バイブレーション機能なんてのは、どうしても必要な人が映画館やコンサートでも電源を切れない場合は非常に有用な仕掛けです。
あと、病院など精密機器に悪影響がでるような場所においては、防磁機能などを施した囲いで囲ってしまって、圏外にしてしまうとか。

自動車運転中に携帯電話で通話する?論外です。

ナンバーデイスプレー

かかってきた電話をとる前に相手がわかる(だから安心)

これは、広告等でもこの点が強調されていますが、実はもっと深い意義があります。
それは、電話をとる側が人間でなくコンピュータだったら。。。と考えると想像つくと思いますが、つまり本人認証機能に使えるわけです。
インターネットなどでの有料情報利用や電子モールでのお買い物等での本人確認が公衆網でもある程度できるようになるわけですね。
もちろんこの場合、番号非通知だと本人であるという認証ができないので接続や決済を拒絶されたりするわけです。
また、電話番号=個人が必ずしも特定できるわけではないという問題もあります。
この辺は、将来のパーソナル通信構想とも絡めて考えていかなくてはならないと思われます。

ただ、焦って全国展開サービスインをしたばかりにトラブルに見舞われているようですね。
あと、「呼毎非通知」とか「回線毎非通知」とか、普通に電話を使う人にはサービス内容がよくわからないのではという心配も依然としてあります。

この辺は、いわゆる「人が普通に使う音声の電話」と「データ通信」とのギャップに、「プライバシ保護」という問題が絡んで複雑な形になってしまったのかなという感じがします。

文字、画像に続く究極のマルチメディア通信「リアル物質通信」

つまり、物を通信で送ってしまうということです。
ものとは突き詰めてみれば、分子構造の集合体。でもってこの分子構造は原子の集合体でこれをさらに細かくみれば電子、原子核という構成。この原子核をさらにこまかく見れば、陽子と中性子からなり、もっと細かく見ればクオークの世界になります。
どのレベルまで分解するかはともかく、送り側でいったん通信できるレベルまで分解して送信し、受信側で再度組み立てるという仕掛けが可能ならば、物質通信は理屈では可能となるわけです。
たとえていうなら、パケット通信。あるいは、モデム対向のように、分解/組立装置を相互のインタフェースの口に用意するかたちでしょうか。

で、問題なんですが、まず通信途中でロストが発生した場合。これでは受信側での再組立ができません。
次に、他の物質通信と混線した場合。受信側で訳の分からないものが出てきたりします。たとえば、コーヒー豆とメロンが混線して、コーヒー色したメロンが出てきたりするわけですね。
このような問題がクリアにならなければ実用化はできません。今の通信技術以上に精度を求められるわけです。

今後の進め方としては、次に示すステップで実用化を考えます。

1 単一性質の物質で構成される静物(たとえば、炭、消しゴム、プラスチック板、ガラス、金貨)
2 複数物質で構成される静物(たとえば、腕時計、電話機、カセットテープ)
3 水分を多く含んだもの(プリン、オレンジ、水の入ったビン)
4 生命を持ったもの(昆虫、小動物、ヒト)
5 上記の複合物

なんと、ステップ4までいくと瞬間移動(テレポーテーション)まで可能になったりします。
ここまでくると、別な技術と組み合わせて時間を超えることも可能かも知れません。
ただし、あやまってヒトとハエと混線すると映画の「ザ、フライ」のようになったりもします。

この辺まで考えるといろんなビジネスも考えることができます。
たとえば、世界各地の食材をいったん「調理」というサーバに送って、そこからエンドユーザへ配信すれば、居ながらにして世界のおいしい料理を食することができます。きっと道場六三郎や周富徳の立てた「調理」サーバは人気のサーバとなることでしょう。
また、自らを瞬間移動できることを利用して、いったん洋服やさんサーバに自らを送り、そこで気に入った服を着てから目的地に転送してもらうというサービスも考このサービスは洋服だけでなくいろんな業種に応用が利きそうですね。

ところで、このようなものを通信する場合、容量がどうしても気になります。転送速度がうんとかかるようでは実用に向きません。
ということで、一つの可能性として、素粒子通信などというものを考えてもよいかもしれません。
素粒子とは、原子核などをさらに分解してできた粒子のことで、たとえば宇宙線として地球にやってきた陽子が大気の分子とぶつかって崩壊するときに発生するニュートリノは素粒子の一つです。
で、このニュートリノは地球でもなんでもあっという間にするっととおり抜けてしまう性質をもっているため、この素粒子通信に乗せてしまえば通信時間の問題も解消されるかもしれません。物質通信以前に、現在の衛星通信や無線の通信に取って代わる可能性もなくないかもしれません。
ただ、大きな問題が一つ。地球をすり抜けてあっというまに地球の裏側に届くくらいですから、普通の端末では受けることができないでしょう。これを受信できる技術が必須となるわけですね。


究極の1対1マーケティング登場、広告主垂涎の“電話代タダ商法”とは

つまり、利用者が電話をかけようとしたときに、受話器から一方的に広告が流れてきて、その代わり利用者は30分ただで電話がかけられるというもの。

スウェーデンにて「フリーフォン」という商標で、97年3月よりサービス開始し、すでに5万人の顧客を獲得しているとのこと。
スポンサーは80社で、日本にも進出の気配があるようです。

しかし、30分電話代がただになるとはいえ、いきなりなんかわけのわからない広告を耳元で聞かされるのは、なんか生理的にすごくいやな気がします。


日本テレコムが選択料金制度を導入へ、月額基本料金を新設し長距離通話料は格安に

 長距離系NCC(新規第一種電気通信事業者)の日本テレコム(JT)は、長距離電話の新料金体系の検討を開始する。月額基本料を徴収する代わりに、通話料は格安に設定する方式が有力である。
 現在の体系では、サービス提供のためのあらゆるコストを平均化して通話料から回収している。これに対し新方式では、「請求書の発行やコンピュータ登録のための事務コストといった固定費を月額基本料として切り出すことで、通話料を現在よりも安くすることができる」。
 携帯電話などでは一般的になっている選択型料金に相当する方式である。通信料金に対する規制が届け出制に移行する98年8月以降に実施する。

(以上引用、以下コメント)

今までが「サービス提供のためのあらゆるコストを平均化して通話料から回収」というのは信じがたいですね。「まずNTTの料金があってそれよりも少しだけ安い料金体系でできるだけ利益が稼げるような設定にしていた」というのが本音ではないでしょうか?
JTはこれまで、NTTに先駆けて料金値下げを行ってきていますが、それもなんとなく予定調和的な線であったと思います。
ただ、今後はこれまでのような値決めの仕方では限界が来るのは目に見えています。選択料金制度など新しい体系で顧客にアピールをしてサービス提供をしていかなければならないのは変わりないでしょう。

「固定費を月額基本料として切り出す」とあります。
通信の場合ざっと考えて、「顧客の数」と「個々の顧客の一ヶ月の呼数」と「個々の通話時間」という3つのパラメータで固定費も変動します。
後者2点は「平均呼数」と「平均保留時間」でおおよその数字はつかむことができますので、結局「顧客の数」がもうかるか否かの重要な要素になります。
仮にすべての顧客が「月額基本料+従量制通信料」に移行したとするなら、損益分岐点の算出も非常に単純になり、戦略的な料金設定も行いやすくなるでしょう。
また、「月額基本料」は売上の最低保証にもなるわけで、通信事業者としては「計算できる商品」になります。
なお、この固定費は単純かつ明快に決定する必要があります。固定費を決めるのに固定費が上昇したなんてしゃれにもなりません。

顧客からみれば、料金サービスの選択の幅が広がるということになるのでしょうが、「最近は複雑すぎてよくわからない。シンプルで安いのが一番いい。」
というのが本音のような気がします。


国内公専公接続の料金水準がさらに低下へ、長距離電話の値下げ受けインターネット電話並みに

国内通話の公専公接続を提供する各社は、98年早々に値下げを実施する模様である。
三菱電機情報ネットワークが1月中に、100kmを超える平日昼間料金を3分70円から60 円に値下げするほか、エーティーネットも2月に100kmを超える通話料を3分80円から58円にする。

(以上引用)

まあ、予想されたこととはいえものすごいことになってきたなという感じがあります。既存のインターネット電話料金も追随して値下げしてくるかもしれません。
今後どうなっていくのだろうと考えるに、一つの回答としてはすべて定額制料金としてしまうという極論も、一つの選択肢として現実に考えていかなければならないでしょう。
それと合わせて、「売れるサービス」を創造していかなければ、単純な長距離電話だけでは大きな利益は期待できません。
キーワードは「顧客志向」と「シナジー」ですかね。

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