2001年8月〜12月の
電気通信に関するお話

FOMA,最初の3日間で5700人

 第3世代移動通信サービス「FOMA」を2001年10月1日に開始したNTTドコモは,開始後3日間で約5700人の新規加入者の獲得にとどまった。加入者が選択した移動端末の内訳は,高速データ通信の利用が中心となる標準型の「N2001」が約2300台,テレビ電話が可能な高機能型の「P2101V」が約2300台,データ通信専用のPCカード型アダプター「P2401」が1100台である。NTTドコモは今後,2001年の年末商戦でユーザー獲得に弾みをつけ,2002年3月末までに15万人の加入者獲得を目指すという。

現時点のコンテンツ状況では,こんなもんかもしれません。
もっと通信料が下がれば,普及するのでしょうが,現時点ではあまり期待できません。
本格的な競争は,来春にauがサービスを開始したあとになるんでしょうね。
(2001.10.12)
韓国のcdmaOne事業者,IMT2000に1xとBREWを

 cdmaOne方式を使った携帯電話事業を手がける韓国のKorea Telecom Freetel(KT Freetel)はこのほど,第3世代移動通信システム「IMT-2000」の一方式である1xと,高度なマルチメディア対応アプリケーションを携帯電話機で動作させるためのプラットフォーム技術「BREW」(Binary Routine Environment for Wireless)を併用したソフトウエア配信の試験サービスを開始した。

来年のサッカーワールドカップに向けて,この動きはあわただしくなると思います。
日本側の陣営であるauもぼやぼやしてられません。
(2001.10.5)
フィージョン,年度内100万へ

 IP電話事業者のフュージョン・コミュニケーションズは10月2日,契約ユーザー数が70万回線を上回ったと発表した。サービス開始から半年間での70万突破は同社の予想を上回るペース。当面の目標である2001年度中の100万契約突破が十分視野に入ってきた。

ほとんど営業活動をしないでこの数字は驚異的だと思います。
品質はともかくとして,よりやすい電話をユーザを求めているということが,これで証明されたような気がします。
(2001.10.2)
au,第3世代携帯サービス開始を延期

 KDDIは9月20日,今秋に予定していた第3世代携帯電話サービス「1x」の開始時期を2002年4月1日に延期すると発表した。原因は,1x用インフラのソフト開発が遅れたため。同社は当面,現行のcdmaOne携帯電話ネットワークをベースに,動画配信などの新しいアプリケーションを提供する。
 具体的には12月から全国一斉に,ブラウザフォン・サービス「EZweb」の通信速度を現行の14.4kビット/秒から64kビット/秒に高速化。これに合わせて,三つの新アプリケーションを導入する。(1)携帯電話向けの動画配信サービス「ezmovie」,(2)GPS(global positioning system)を利用した位置情報サービス「enavigation」,(3)7月に開始した携帯電話向けJavaアプリケーション・サービス「ezplus」の強化版である。

技術的にいろいろ難しいものがあるのは事実ですね。ただ,早い段階でこういう決断をするのはよいことかもしれません。
とりあえずはじめてみて,どうしょうもない品質で,後追いで品質向上を模索するというのは,程度によりけりですが,少なくともお金をとって提供するサービスにはなり得ないでしょう。
(2001.9.22)
無線のブロードバンドを街中で

 ダスキン(ミスタードーナツ),日本IBM,日立製作所,NTTグループなど異業種20社は12月から,駅,飲食店,ホテルなどでブロードバンド・サービスを提供する新事業に共同で取り組む。ノート・パソコンやPDA(携帯情報端末)を持つた利用者は,最寄りの駅構内にあるミスタードーナツなどの飲食店から,無線LANを介してブロードバンド・サービスを利用できるようになる。12月から6カ所で実験を開始し,2002年度には全国2000カ所で実用することを目指す。
 ダスキンら20社は,新サービスの推進組織として,「モバイルスター協議会」を9月中に設置する。モバイルスターは,米国で展開されているブロードバンドの無線LANサービスの名称。協議会は,米モバイルスター日本版の実現に取り組んでいく。
新事業の企画・運営ベンチャー企業のアットマーク・ベンチャーが担当する。

今後,この形はかなり流行ると思いますね。
なんと言っても,個別に契約をしなくて済むところが,利用する側から見ると実にお気軽な感じです。
(2001.9.22)
VoIPの品質基準

 総務省は9月14日,VoIP(voice over IP)技術を活用するIP電話サービスの音声品質基準と電話番号体系の策定を目的とする研究会「IPネットワーク技術に関する研究会」の第2回会合を開催した。
 音声品質基準の検討では,エンドユーザーが品質を判断しやすくするため,一定の基準による点数を定めるべきとの意見が挙がった。ただし今回の研究会では,どのように点数を定めるかまでは踏み込まなかった。このほか,NTT持ち株会社の大竹伸一第二部門長は「IP網から110番などの緊急電話に発信するのは,現状では技術的に難しい」と指摘。現状で規定すべき基準と,策定を見送るべき基準を区別する必要があるとした。

着々と準備が進んでいるのです。VoIPはまもなく世の中で広く認知さえていきますよ。なんといっても,既存の電話網にくらべてコストが格段に安く済むところが大きなメリットです。既存の枠組みにこだわる通信事業者は早晩淘汰されることでしょう。
(2001.9.15)
米同時テロで接続規制

 ニューヨーク市の世界貿易センタービル,ワシントンの国防総省などで起きたテロ攻撃の影響で,9月12日の夕刻(日本時間)に至っても日本から米国への通話がつながりにくい状況が続いている。
 日本から米国向けの通話で6割程度のシェアを持つと見られるKDDIでは,米国でテロが発生した直後の日本時間午後11時過ぎからトラフィックが急増。「ピーク時には通常時の10倍〜20倍にあたる通話が発生した」(KDDI)ため,通話の接続規制を実施した。接続規制は日本時間の12日午後3時時点でも継続している。

はっきりいって大変でした。
これだけ集中すると,入り口で思い切り制限をかけないといけないのです。ちなみにピーク時は5%にまで制限したということです。
(2001.9.12)
平成電電だぜ

 平成電電が9月5日,市内通話を3分7.5円で利用できる電話サービス「10円電話」を11月から開始すると発表した。
市内3分7.5円という料金水準は,東京通信ネットワークや九州通信ネットワークが提供中の3分8.4円を下回り,国内最安値となる。平成電電は,4月に第一種電気通信事業者免許を取得した新興の通信事業者である。

これでやっていけるか?
IPネットワークを駆使すると可能かもしれません。今後の展開には非常に興味深いです。
(2001.9.5)
英BTの分割計画

 英British Telecommunications(BT)は2001年9月5日,同社を移動通信サービスなどモバイル関連事業を手がける新会社「mmO2」と,有線通信サービスなどの事業を提供する新会社「BT Group」に分割する計画を,2001年11月19日に完了すると発表した。低迷する株価の回復を目標に,BTは今回の分割に踏み切る。モバイルと有線の事業を別会社で行うことによって,それぞれ独自に資金調達できる体制を整え,中核事業に焦点を絞った効率的な事業展開が可能になるという。なお,モバイル関連では第3世代移動通信サービス「IMT-2000」を提供するための設備投資や周波数使用権の獲得などで負債が膨らんでおり,新会社のmmO2には最大20億ポンドの負債を移す可能性があった。しかし結果的に移行額は,5億ポンドに落ち着いた。

確実に世の中はモバイル通信にシフトしています。固定系の電話はあとしばらくすると先細りといっても過言ではありません。
BTもそれにもれないようなこの思考なんでしょう。
日本国内でも同様の形になっていくのではないでしょうか。
(2001.9.5)
シスオペが罰せられるなんてやってらんないよ

 パソコン通信で名誉棄損にあたる書き込みがあったとき、管理者に削除義務があるかどうかが争われた訴訟の控訴審で、東京高裁の江見弘武裁判長は5日、パソコン通信の主宰会社「ニフティ」(東京都品川区)と会議室管理者(システムオペレーター=シスオペ)に損害賠償を命じた一審・東京地裁判決を取り消し、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。

シスオペってホントに大変なんですよ。確かに,メンバのおかしな書き込みを吟味するのはシスオペの役割です。
(2001.9.5)
フレッツADSL値下げ

 NTT東西地域会社は8月29日,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス「フレッツ・ADSL」と定額ISDNサービス「フレッツ・ISDN」を値下げすると発表した。最大1.5Mビット/秒のフレッツ・ADSLは加入者線を電話と共用する場合で月額3800円から3100円に,最大64kビット/秒のフレッツ・ISDNは月額3300円から2900円にそれぞれ値下げする。実施は10月1日から。

ヤフーBBの影響って大きいですよね。NTT地域も黙ってみてられなくなったということです。
でも,フレッツの場合,このほかにISPへの支払いが発生するわけです。フレッツが3100円ということは,トータルで5000円くらいとなるわけで,ヤフーBBと比べると2000円以上の差が生まれます。もっと安くしないと,勝負にならないでしょうね

(2001.9.1)
日本テレコム,イーアクセスと提携

 日本テレコムとイー・アクセスは8月30日,ネットワークの共用やサービス開発などADSL(asymmetric digital subscriber line)事業で提携すると発表した。日本テレコムは9月中にイー・アクセスが実施する第三者割り当て増資のうち40億円を引き受け,出資比率で約15%を占める筆頭株主になる。

ADSL大ブレークの今年,この提携は注目です。
ちなみにイーアクセスって,KDDIOBが結構移ってるんですよね。その意味で,今回日本テレコムと提携したということが,日本の通信ビジネスの勢力図のようなものを垣間見たような気がしてきます。
(2001.9.1)
Jフォン,全国1社体制へを

 J-フォン持ち株会社とJ-フォン東日本,J-フォン東海,J-フォン西日本の4社は8月24日,11月1日に合併することで合意したと発表した。存続会社はJ-フォン持ち株会社で,筆頭株主は45.05%出資する日本テレコム。英ボーダフォン・グループも39.67%出資する。

やはり,ドコモへ対抗していくためにはこういう形しかないでしょう。
auも同じ考えのようですが,Jフォンの絶対的な違いは,ボーダフォンの出資状況だと思います。外資がどのように左右するか,この点が大きな注目になってきます。
(2001.8.25)
PHSでモバイルソリューション

日本通信は10月1日から,DDIポケットのPHSデータ通信サービスを法人向けに再販する新サービス「bモバイル・データサービス」を開始する。PHSによる最大32kビット/秒のパケット通信サービスを同社の企業向けモバイル・ソリューションと組み合わせて,自社ブランドで提供していく。
 新サービスは,DDIポケットがPHSのパケット通信網を大口ユーザーに貸し出すサービス「無線IP接続サービス」を利用して実現する。同サービスは,契約企業がDDIポケットに月額固定費を支払うことで,データ通信サービスに独自料金を設定して再販できる。

いわゆるMVNOですね。
自らインフラを持たずして,通信ビジネスができる世のなかになってきたということで,さらに通信ビジネスのすそのが開ける可能性があるわけです。
(2001.8.25)
メール盗み見で有罪!

 無料の電子メールサービスを行っている東京都内のインターネットプロバイダー会社に不正アクセスし、知人の電子メールを盗み見たとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと新宿署は9日までに、不正アクセス禁止法違反と電気通信事業法違反の疑いで神奈川県相模原市相模大野、会社員岸久実代容疑者(30)を逮捕した。電子メールの盗み見に、通信の秘密を犯したとして電気通信事業法を適用したのは初めて。
 調べによると、岸容疑者は5月9日から6月1日にかけ、勤め先の港区の貿易会社のパソコンからプロバイダー会社に接続。同じフロアの同僚女性(29)のパスワードを無断で使い、8回にわたり電子メールを盗み見るなどした疑い。 

なんでパスワードが知られたかがポイントのような気がします。
あまりにもわかりやすいパスワードだったり,自ら公開しててりしてたら,この被害者も同情の余地はないんですよね。
もっとも,このお方,気楽な感じで盗み見したんでしょうが,かなり不用意だったですね。もっとモラルをもってネット社会に生きないと。
(2001.8.10)
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